君の夜だ、君の夜だ、そこで僕は君にもう一度会う。

永遠は入れ物に過ぎず、故に私は永遠を愛している。
2009-04-26 03:57:44

まだ暗いはずの朝にベッドの上にいた。
目覚めて永遠(とわ)が最初にすることは煙草。
(この部屋には窓はない。)
遠くで交代の時間を告げるアラームが鳴っている。

永遠は紫色の煙を吐きながら
バスルームのスイッチを押した。
監視カメラがかすかな音をたてて僕を追う。

そのままベッドには戻らずに
リビングに座り込んで煙草を消すと
もう一本の煙草に火を付けた。

ここはどこなんだろう。
永遠は煙の行方に視線を向けながら
ここはどこ、、と呟いていた。

けれど、ここがどこかなんて
どんな意味も持たないことを知っている。

こうして、朝が始まると
僕はいつもデジャヴに襲われる。

昨日も同じことを同じ順序でしていたんじゃないか。
僕は昨日もソファに座りながら
同じ煙草を同じだけ吸い
アラームが鳴ると監視カメラに追われながら
気怠くバスルームに向かったんじゃないか。

永遠はバスルームでも煙草を吸う。
ああ、これもデジャヴ。
懐かしい、な。

湯気と混ざる紫の煙を見て
ほんの少し6月の公園の早朝を思い起こした。
朝の霧が所々立ちこめる中で見え隠れする深緑。
森林の匂い、そんなものまで思い起こした。

これは誰の記憶なんだろう。
これは何人目の僕の記憶なんだろう。

永遠は最後の煙をゆっくりと吐き出すと
霧のように消えていった、

そして、新しい永遠が
バスルームからあがり体を拭きながら
コーヒーを入れてテーブルに置いた。
ガラステーブルに触れるときほんの少しだけカチャと音がした。

ソファに倒れ込み、今朝までのデータをバックアップする。
データはの引き継ぎは180秒で終わる。

ぼくはだれ、だれかおしえてくれませんか。

少し伸びた爪をなでながら
そろそろ磨かないといけないな、と思いながら
さっきの疑問がもう既にどうでもいいことに気づく。

そうさ、どうせ一日だけの命。
何も考える必要はないさ。

たった一日で
使い捨てられる僕らだから。

クスリを飲まなきゃ、
青色、白色、ピンク色、薄紅色、黄色、
華やかな色の小さな錠剤を一度に飲み干した。

そして、また、煙草に火を付ける。
とても憂鬱な朝だった。

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21st/January/2015/23:54

君の夢をよく見るんだ。
昨日も見たよ。
今日ね。
きみのあとをついていく夢。
僕はきみから見えなくて透明人間。
忘れたきみがぼくの気配を感じないように距離をとって歩く。
これが何を意味しているのかわからないけど、
僕は相変わらずにいるよ。
朝目覚めてきみの顔と声に懐かしさを感じて
僕は死にたくなる。
だってそうだろ、きみは僕のことが大っ嫌いなんだから。
世界がこんな風に僕をめいらせる。
僕を殺そうと躍起になっている。
いいよ、殺して。
僕は死んで闇になる。
きみの夜になる。
夜の空気にまぎれてきみの頬を撫でるんだ。
バカみたいだろ。

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あいしている。(きみは、蝶になれ。)

16th/August/2007/12:48
Love Letter(共鳴する、壊れていく過程の時間について。)2/2

時間は あとどれくらい 残っているの?

      永遠。

  苦しみが永遠に続く。
  それは、いやだ。早く、殺して。お願い。

        (女王:ジンロウ、椿を起こしておいで。)

   時間はいらないよ。もうたっぷり生きたよ。
       (うるさい、苦しめ。)

      語り、俺がかわろう、おまえは休んでろ。

 かなしくも、たのしくもなく、
       そして、永遠の輪廻の歌を作ろう。

    いつか見た夢。
       青い空と白い翼を持っていた頃のせかいを。

   砂漠に見る、蜃気楼のような夢を。

       ああ、くすんでいく、せかいはこんなにも
         暗い。

   僕は死んで 闇になる。
     きみは 光になれ。愛しい人。

      ブラウスについた血は汚れてるから
          早く洗い落とした方がいい。

     ぼくは、おれは、これから、
        いつでも。

    いるけどいない。
         すでにここにはいない。

  君が見るのは ぼくの影だ。
           ぼくはもう

     せかいのはて に ついた。
         暗い闇の続く永遠の時間、そして、死。

     闇になった僕は きみを ずっと照らし続ける。

        きみは輝け。どこまでも。ずっと。遠くまで。

あいしている。(きみは、蝶になれ。)

                椿 16, Aug, 2007

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20th/January/2015/18:40

いるけどいない僕の証明を誰がしてくれるのだろうか。
僕はいない。
僕はいる。
普通はパスポートや保険証などで証明されるだろうけど
この世界には病院も空港もない。
ただのせかいのはて。
読むとも知らない人が来てはその存在を知っていくような
曖昧な空間でこの世界のどの座標にも載ってない。
架空ではない。
ただそれが普通の人には見えない場所にあるというだけ。
先に僕は自分の証明が欲しいようなことを書いた。
けれど、それは嘘だ。
僕は僕が出来うる範囲で鏡に映る手や
何気なく聞こえる自分の声で自分が存在していると認識している。
僕が僕にだけ証明すればいい状況でなら何も問題がない。
問題があるとすればこの物語を読み続けてくれた読者の方が
僕と言う単一の存在確認が出来ないということにある。
だけど言わせて欲しい。
僕が(私が)本当に居ようと居ないとしても
この物語は存在しているしこれからも続いていくのだ。
何も問題ないだろう。
私は(僕は)これから狂いじみた狂気を演じるかもしれない。
だけどそれすらも全部僕(私)なのだと理解して欲しい。
私はこの世界に興味がない。
だから新しい世界を作った、それがこのせかい。
見えない形でも姿現すときでも
私は常にあなたの隣にいるのだ、腹をすかせた子猫のように。

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