CERN 404 not found error 2/2

27th/October/2007/13:51
「狂った狂気は果たして、狂っていると言えるか。」
目を開けると、暗闇の中にいた。
暗さになれるまで5分。
その間、自分が誰なのか、ここがどこなのか、今がいつなのか、
意識の回復をはかっていた。
暗さになれると、真四角の部屋のようで、
ベッドとトイレとバスルーム、そして、ソファー。
広さは、と考えたところで灯りがついた。
人の動きを関知して自動で点灯する仕組みらしい。
広さは、12畳くらい。
窓はなし。
オレの名前は、暁。
頭がひどく痛む。
低気圧がきているのかもしれない。
憂鬱がひどい。
死にたいくらいだ。
ここには、かんたんに死ねるだけの量の試薬が
たくさんある。
この部屋にも。
(どうして、そんなことを思ったのかわからない。
(ただ、知っている。記憶はないけれど。
MDMAを3錠、噛み砕いて飲んだ。
ここにあるのは純度100%の混ぜものなし。
JIS規格で作られているように完璧だ。
笑いが止まらなくなる。
オレが、誰だか知っているか。
オレは、暁闇。
やっと、この身体を、(笑いが止まらない。)
支配した。
もう、誰もいない。
オレ以外には。
冷たい雨にうたれたい。わらえっりぃう。
sじあかはsみk「
時間さえ超える。
sきる胃かう。気分が咲こうだ・
咲き乱れる宇宙。
もうやめだ。くだあらない。
slmdっfg
音楽がなりはじめた
あんだーーわーーど。
氏ね。
オレノンっきょくをながせ。
ここでしんう。
絵をかいてみようっか。
まうすがないからやりにくいかああ
なんでもいいさs--
ぶっころしにいこうぜーーーーーーーーー
いまから、どくたーをさ
たのしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
しね

ねmっ¥っっちゃった・・
何時間ねたんだーーー
30ふんええええええええええええ
すげーー
なんだこりゃーー
手首にはりついてる小戸がじゃまなんだよおおおおお
しねーーー
やべーー
なんかぶざー000
うるせーーーーーーーーーーーーmんmんんだよおおお
fあたまいいいいいt3ええーーーーー

27th/October/2007/13:29
「透ける、せかい。」
いいってば、
おまえらは。そこで生きればいい。
自由だろ、それが。
(そこで死ねばいい、これこそが自由。)
浮遊するんだ、これ。
耳がいたいな
きみにあいたいな
きみはあいたくないとおもったほうがいいけどな
ああ、のどkがかわく。
のどかわく。
このくすりは危険と安全のちようど真ん中にある。
時間がいつのまにか経っている。
速いし、遅い。
へーーんなの。

/////////////////////////

20th/March/2015/10:56

全てアルミニウムで造られた部屋に通されて
滅菌処理を施される。
ここで一旦裸にされ消毒を受ける。
そのあと、赤いビロードのカーテンの中の試着室で
自ら選んだ服に着替える。
センターにフリルのある黒いカットソーの上に光沢のあるブラウンのレースのベストを重ねる。
黒く極端に細いスキニーパンツの上にアシンメトリーデザインのフリルスカートを履く。
靴は膝丈まである4連バレット付きのブーツを履く。
黒いベルトの文字盤がローマ数字の腕時計をつけ、小さなオニキスの付いたリングを左手に
シルバーのアーマーリングを右手の中指と薬指にはめる。
黒い槍のモチーフのピアスを左耳につける。
赤いスワロフスキークリスタルで飾られたネックレスをつける。
これで出来上がり。
完成した姿を鏡越しに見る僕は誰か別の僕に見られている感覚に戸惑う。

(誰? 誰が僕を見てるの?)

白衣を着たここでは通称エンジェルと呼ばれるドクターに名前を呼ばれ
僕はカーテンを開けて表に出た。
エンジェルは笑顔で「ようこそ楽園へ」と言った。
真っ白な執務室のような部屋に入ると「座ってください」と言われてその通りに座る。
目の前のテーブルの上にある大学の卒業証書のような形の最終確認記入書にサインをした。
エンジェルは満足そうに一度頷いて、小さなコップに入った水と青い小さな薬を僕に渡した。
僕はそれを口に入れると噛み砕いて飲んだ。
一分後、視界が明るくなって時間がゆっくり流れ出した。
座っているのが難しい。体がだるい。
寝てしまいたい。
けど、気持ちいい。
このまま死ねたらいいのに。
僕はそこで眠りに落ちる。
目が覚めると手術室のようなベッドの上に寝かされて首と腕と足と腰を拘束されている。
全く動けない。
でもそれでよかったのだとあとで知る。
エンジェルが来た。
「これから始めます。痛みはありませんので、心配しないでください。
ただ稀に息が苦しい場合があります。そのときは目で合図してください。」
右手から伸びたチューブの先にある機械がぶーんと小さな音をたて始めた。
そして、頭を両側から押さえるヘッドフォンのようなもので囲われた。
エンジェルが「始めます」と言う。
僕はきみのことを思った。
初めて会った日のこと。
雨の夜にピクニックしたこと。
救急車に一緒に乗ったこと。
さよならしたこと。
さよなら?
さよ?なら?
さよってなに?
さよならってなに?
空気が薄い。
意識が集中できない。
言葉がとぎれとぎれになり
いみをもたなくなるこれはなんだふぉういうこと
これからがいのちさきにみだれるいみあるのなんてなに
ことばがないからわらかないあいあ
さいこはきみだ

20th/March/2015/12:22

I died.

blog_5 - 101

I died

私は私が死ぬところをひと時も目を閉ざさず全て見ていた。
私が死ぬ13分前。
私はモルヒネのせいで朦朧としていた。
その中で私のあたまの中では淡々と死が始まっていった。
私が死ぬ11分前。
私は天井を見上げ模様の格子柄の線の数を数えていた。
いち、に、さん、よん、ご、ろく、しち、はち、、、、、、、
私が死ぬ8分前。
視界はぼやけはじめ天井も周りを囲む機械も何もかもが溶け込んで境がなくなった。
私を見ている私に私は語り始める。

私を見て私を伝えて
私を知る全ての人に私の最後を伝えて。
私の願いはそれだけ。

私が死ぬ7分前。
私は一度心停止し、37秒後再び動き始めた。
私が死ぬ4分前。
私は私がもうじき死ぬであろうことを思った。
私はもうすぐこの世界から消えてしまう。
私は終わる。
何もかもが消える。
それでも
それでも生きて生まれてきてよかったと思った。
私が死ぬ2分前。
私は水を飲みたいと言い、コップに水を注いでもらい飲んだ。
飲んだ水は温かった。
私が死ぬ13秒前。
私の時間がゆっくりと流れ始めた。とてもとてもゆっくりと時間が流れ
その速度はどんどん遅くなった。
私が死ぬ1秒前。
私の時間が止まった。
そのとき私は理解した。
そうか、死ぬということは時間が止まることなのだと。
そして私は死んだ。

blog_5 - 100

12月で真夏で世界。

廻りながら落ちて、箱庭で咲いて。
冷たい欠片を公式に当てはめると、
時間差で空虚が現れる。
砂の流れる方向へ 歩いて、
月があとを追う。

たしかなものは、昨日だけ。
(かたつむりの王冠を取り上げたのは、だあれ? )

ずっとこのまま見てる。
君に会う日は、いつもさよならを用意して。(逃げて)
(もう一度、手を握らせて。)

古い遺言に縛られた心という嘘の空間。
誇大妄想狂の右手は綺麗。(特にくすりゆび。)

いじめられたサンタは、海深く沈み、道連れに
世界中のこどもを選ぶだろう。

(きっと、うまくいくさ、きみなら。)

砂時計が揺れる。
時間が戻ったり、進んだり。

悲しんだり、
(観光客の大半は、きみ目当てでやってくる。)
黙ってみたり、嘘ついてみたり。

(夢で見たとおりに覚えていきなさい。)

忘れるという仕組みは、本当に良くできている。
素晴らしい。(昨日のことを覚えていない。)
雨が降ってる。(知ってたよ。けれど、それでも。)
冷たくなった指先が、
曇った彼の目を思い出させる。
1時間、経っても戻らなかったら、
きみたちはもう帰りなさい。(月の引力を利用して。)

フランス語で話そうか?
僕には無理だよ。
はやく、はやく、いそいで。(誰か、ぼくを殺して。)
どうか、お願いします。
忘れてしまいますから、41分だけ、待っていてください。

(41分後)

背景は17世紀。場所は、砂の城の大広間。
(サハラ砂漠の砂粒使用)※本件の最大重要事項。
大きな絵(4010mm(W) × 1209(H)mm)が飾ってある。
(絵が描かれたのは(サインの下に書かれた日付が正しいとすれば。)約30年前。
特徴的なのは、キャンバスの上から下へ向けて、約3分の2の広さを赤色が使われていること。)

僕は携帯電話の発信ボタンを押した。
(7回目のコールで電話に出る。そして、その彼女が面倒くさそうに言う。)

「あなた、だれ。」

zedy(P.S)
3edw.9
5e5yi

blog_5 - 099

CERN 404 not found error 1/2

    1st/November/2007/14:35 

    ※涙。 
    ※涙。 
    ※error. 404 Not Found Error.(見つからない。ぼくの砂時計。) 

    メールが届いた。 
    おかしなメールだった。 
    こんなふうに。 

    ///////////////////////// 

    From : Utsuro kageboushi
    To : Shiki W 

    1000年、待ってみたよ。(もちろん、早送りで。) 
    何も変わらなかった。 
    薬もいろんな種類を試したよ。 
    効いた薬もあったのかもしれない。 
    けど、結局、根本的には治らなかった。 
    1000年かけても、僕は治らないんだよ。 
    治るわけないのさ。 
    精神状態は鬱症状を表しているけれど、 
    どこも悪くない。 
    この鬱症状は、人格によるものだから。 
    回復はしない。 
    いまのきみは、これから、1000年の間、 
    たくさんの人を不幸にする。 
    わかってるよね。

    F3を20包とアルコールを持って、××へ行くんだ。 
    そして、2時間くらい奥に向かって歩く。 
    携帯の電源は切って。
    どこか、樹の影で座れる場所を探して。 
    そこで、F3(20包)を、アルコールに溶かす。 
    (アルコールは40度以上のものを0.5L用意。) 
    それを1分置きに、10回にわけて、 
    静脈注射する。  

    好きなだけ、クスリ持っていきなよ。 
    バイバイ、あの子によろしく。

    2007.10.30(Tue) 16:47 | 真実と真実と真実と、せかいのはて。

    ///////////////////////// 

    15th/March/2015/09:34 

    ここがチューリッヒ。
    飛行機から眺める景色は全てが自然で
    人工的なものは一切なかった。
    空港もリアルタイム迷彩塗装されていて
    離着陸する飛行機と人間だけが
    この自然から遊離していた。
    サポーターの人が僕を見つけたらしい。
    チェックアウトからこちらに向けて手を振っている。
    こちらは軽い会釈だけにした。
    観光ではないのだし、それでいい。
    それからサポーターの人が自己紹介をし
    僕もパスポートと緑の封筒を渡した。
    サポーターの人によると
    手続きは全て完了していて
    支払いも確認済みとのことだった。
    全て英語だったが
    大きく間違えては居ないはずだ。
    これから空港を出て
    直接医療施設に向かうとのことだった。
    僕はそのとき初めて声を出した。
    「I see」
    彼は僕に興味があるようだった。
    けれどサポーターという役割の上で
    エンダーの素性や病の詮索をすることは禁止されていたので
    彼は直接何も聞いてこなかった。
    けれど、あまりに彼が僕を見つめるので
    つい、言ってしまった。
    「I am a terminal cancer. I can’t talk anything more than this. Please don’t watch me.」
    彼は「OK」といい外を向いてそれ以上何も話しかけてこなかった。

    道路脇には沢山の雪がたまっていて遠くに見える山々も真っ白だった。
    東京では桜が散ったばかりだというのに
    ここはまだ真冬のようだった。
    運転手もサポーターも無言のまま施設に着くまで同じような雪景色が続いていた。
    施設に着くと個室が準備してあってそこに通された。
    医療施設の割には高級ホテル並みのサービスが用意されていた。
    ここに申し込む際の案内にもそう書いてあった。

    僕は部屋でベッドに腰掛け窓の外に見える雪山のパノラマを見ても
    何も感動しなかった。
    今の僕には景色なんてもうどうでもよかった。全部。どうでもよかった。
    彼女達は僕のことをいつか思い出すだろうか。
    思い出したところで
    何も知ることの出来ない僕の足跡を追い続けても何の価値もない。
    それに彼女達はそんなことはしない。
    それを知っているからこそ僕はここに来たんだ。

    blog_5 - 098

悲しみの意味。

(罪は罰と相殺された。)

静かな、
静かな、
誰も来ない
たった一人の
死者だけの
葬儀が行われた。

それは特別な
とても特別な儀式で。
この世で最も苦しい方法で
執行された
死刑囚のための
葬儀だった。

soragane

7時13分。

瞼に雪が落ちてきて
涙のように頬をつたって零れた。

●●● ●● 2●●● ●●:●●:●●

嬉しくて
本当に嬉しくて
本当に
悲しかった。

僕が死ぬとき、
きみは何を思うのだろう。

愛してる。 ずっと。

バイバイ。

blog_5 - 097

アレキサンドリア。

前に東京タワーからレインボーブリッジを見た。
思い出の場所だときみが言った場所。
僕には思い出がなかったから
きみを連れて行けたことがとても嬉しかった。
きみはじっと暗闇の方を見ていた。
僕は邪魔をしないように少し離れた場所できみを見てる。
僕はそこに何があるのかなってずっと考えていた。
結局それが何かはわからなかったけど
とても大切な人の何かには違いない。
僕はそれが少し悔しかった。
あれは何月だったっけ。
思い出せないんだよ。
記憶がめちゃめちゃなんだ。
何もかもが曖昧でひとつとしてまとまりのある塊がない。
だからかな
僕はもうすぐいなくなる。
長い時間をかけたけどやっと方法が見つかったから。
僕が居なくなったら誰かそれに気づくだろうか。
表面上は変わらないから居なくなったことに誰も気づかないだろうな。
それでいいけど。
そういう空気みたいな存在なんだって思えるから
それはそれでいい。
空気みたいにそれとなく僕のこと忘れていって欲しい。
痛みもなく寂しさもなく
11月25日みたいになんの記念日でも祝日でもない日のように
それとなく過ぎていって
忘れられても誰も困らない火曜日のように
僕は袖に消える。
そういう運命なんだ。

(あれ、おかしい。7秒止まってる。)

11月30日、不意に我に帰った。
僕はそこで本当のことに気づく。
ああ、僕はもう黄昏れにいる。
悲しくはない。
嬉しくもない。
何もかもが意味をなくした。
記憶ひとつひとつの解体が始まる。
夜の公園、傘とピクニック、
バスターミナルでふれた指先、ろうそくのないバースデーケーキ、
真夏の病室、形のないクリスマスプレゼント、
雨の池袋、真昼のシンデレラ、
夕暮れの都庁、
数えきれない記憶がシュレッダーにかけるように
跡形もなく消えていった。
気がつくと僕は鏡の前で自分を見ている。
そこに立つ僕は(彼女は)代わる代わる姿を変えて
最終的に永遠になった。
「あと3ヶ月くらいなら待っててあげるよ。」
永遠が僕の目を見てそう言った。
「チューリッヒ行きのチケットはもうとってある。何も怖いことはない。心配しなくていいよ。」
永遠は続けてそう言うとおもむろに手を差し出して
「タバコちょうだい」と言った。
ポケットから封を切ってない新しいタバコとライターを取り出して渡す。
永遠は面倒くさそうにタバコの封を破いて一本取り出して火をつけた。
タバコの煙を僕の顔に向けて吐き出しながら
「次はいつがいい?」と永遠が言った。
僕は永遠の質問の答えを聞きながら、クリスマスプレゼントのことを考えていた。
永遠が二本目のタバコに火をつけて僕をずっと見ている。
「来月の26日、いつもの時間で。」僕がそう言うと
永遠は何も言わずに少しだけ笑う。
そして鏡の中で僕に戻った。

12月1日、きみと会った。
今日がきみに会える最後の日だった。
それでも何事もないように振る舞って一日を過ごして
別れ際に「さよなら。」を告げずに
「またね。」と嘘をついた。

14:43:23 PM
何もかもが凍るあの冷たさが僕にとっては喜びなんだ。
全部凍ってしまえばいいのに。
(時が止まってくれればいいのに。)
壊れた時計、飲みかけのコーラ、絵のない額縁、
水のない海、沈んだ気球、
しまわれたオーナメント、痛くない悲しみ、
きみのいない右腕と窓際の馬車。

(ユーフォリア、ユーフォリア、
ユーフォリア、ユーフォリア、私の世界をみて、感じて、壊して)

13:39:32 PM
暗くなった夜道をイルミネーションが照らす。
高島屋を過ぎたらもう戻れない。それでもいい?
(いいよ)
ユニクロの反対側に細い道があって、
その先の交番の隣にそれはある。
(My love)

13;47:56 PM
もうすぐ始まる。
あと何秒?

あと34秒、
32秒、28秒、、、、、、
カウントゼロ。

私の中に眠る子供達、さあ出ておいで。

blog_5 - 096