いつか、
記憶(記録)や
感情が
スピードを上げて
加速して
言葉が
その速さに付いていけなくなったとき
僕は
僕の願ったすべてを忘れて
自由になれる。
引き換えに、
人の形を
失ったとしても
僕は
いい。
僕は
ずっと
忘れて
いたい。
美しいと
感じた
空も
きみも
形容することをやめて
本来の姿に
なって
すべてが
長いと感じた
時間
過ぎ去った
きみの後ろ姿
それら
すべてが
空想で
精密に描かれた冷たい気持ち
価値を奪われた世界
以下略、
後述された言葉を記す。
私が
私の
最大の理解者だと思っていたが
それは根拠のない思い上がりにすぎなかった。
私は
私のために
生きてきたと
思っていた。
違う。
私は
私が
生きているから
生きる理由を
考えるための
ただの装置。
生きる理由
すべての可能性を否定すること
相反するもの
プラスと
マイナス
二つの性質を
同じ殻に宿して
パラメータを
ゼロにする
こと
生と死の組み合わせの意味
順序
なぜ
生きて
死ぬ
なぜ
死んで
生き返らない
それは
死が
物質界の中で
最も
安定した
状態だから。
そして
生きる
こと
は
最も
不安定な状態であり
以下略。
私が
きみのために
何かをするためには
きみの願いが
必要であり
それは
きみが
何も願わなければ
(私は)何も出来ないことを意味し、
同時に
私自身の
行動を
制限する。
私は
笑っている
喜んでいる
きみを
見ていることが
気持ちいい。
私は
きみの
心の
鏡。
私は
きみの
願いを
映す。
そうして
生きる
理由(わけ)を
きみに
委ねるが
最終的に
私は
私の破滅衝動によって
きみをなくし
私をなくし
生きる
理由(わけ)をなくし
仕方なく
一つ残った選択肢として
死を
選ぶだろう。