色相環。(しきそうかん)

優しいねって、言ったきみ。
あれはいつだったけな。本当は、優しくなんかない。
ただ、君が大切だっただけさ。

そう言った彼は、
空を見上げて
思いっきり空に向けて手を伸ばすと、

「さよなら。」と叫んだ。

そして、それが合図になり、
彼のモノクロームの世界は消え去り、
再び、色彩が彼の世界を包んだ。

色に溢れた極彩色の痛い世界は
彼の魂とひきかえに、彼に記憶を綴った。

夢の世界、夜の世界、
彼の世界、彼女の世界、すべて、世界。

この夢のはてで
何千億という色相でくるまれた彼の目には
いくつもの未来が映った。

そして、それらが示す言葉は
全て「愛」と呼ばれた。

(そうして、彼の夜は夢に還っていく。)

それが、全てさ。

blog - 057

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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