終わってはじまり、そして、また終わり、続く。「unambiguousness」

ずっと長い間、見えないものについて書いてきた。
見えないものが欲しいという道化の話や
透明な蜘蛛の話、
希望や絶望、悲しみや愛しさ、
約束や世界の果て、
夢、死、
数え上げればきりがない。

そして何よりも抜きん出て多く使った
今としては最も退屈な言葉、

「永遠」

季節が秋から冬へ変わるように
僕もまた全く違う新しい自分へ変化する時期が来た。
ただし、僕は季節のように巡りはしない。
元に戻ることもない。
新しい僕はいつでも常に新しい。
新しい自分になりまずなにをしようか。
そうだ、一つ重要なことを宣言しようと思う。
初まりに相応しい。

耳を澄ましてよおく聞いて、
ちゃんと聞いてる、
今はとりあえず全ての作業を中断して、
この宣言だけに集中するんだ。

きみやきみ、そこのきみも、手を止めて口を閉じて、
じゃあないと一生聞き逃したことを後悔することになるんだから。
ベッドの中で肘をつきながら
枕を台にしてiPhoneをこつこつとせわしなく叩いて、
次の展開を考えながら、
喉が渇いてしかたのない僕は
我慢しきれずにベッドから這い出して
テーブルの上から青いタンブラーを掴んで
一口くちにして、温いと思った。
本当は冷たいものが欲しかっただけど
階段を下りるのも面倒だし
とりあえず喉の渇きは収まったのだから、
諦めてまたベッドに潜り込んで
同じ体勢でiPhoneをこつこつと叩き続けた。

ねえ、きいてる、
さっきの話に戻るけど
宣言の話、
あれまだ言ってなかったよね。
一番大切なこと忘れるところだった。
僕の悪い癖だ。
それでは、宣言しよう。

僕は、もう見えないものについて、

書くことはやめる。


宣言、終わり。

次に会うときはどちらかが、死ぬときだね。
そのときだけは、宣言を破ることを許す。
きみに捧げる涙や祈りについては
偽物だけどちゃんとあげる。
午後19時も使えないのは不便すぎるな。

え、わかってるよ。
そう言うと思ってた。
そうだよ、特別文章に飽きたわけじゃないさ。
これからも物語は書くよ。
真っ赤な空の黄色い海の物語を。

天蓋が降りて、
一夜が二夜へ変わる。

先ほどの目つきから明らかに変わった目でふわりと笑う。
時間がゆっくりになって伸ばされて縮む。
暗闇の中心から階段が生まれて
上からゆっくり階段を降りる音がする。
カツンカツンと靴音を闇へ響かせながら降りてくる。(誰が?)

主人が。

僕から僕へと変わる。
新しい僕の名は、

00:32:57 30 October 2016

僕の名前は、四月一日四季と申します。
右目が言った。
そして、私が椿永遠さよならといいます。
左目が言った。

そのからだの両の目があちらこちらを忙しく移動していたが
突然目を閉じて、再び目を開けると瞳の色が金色に変わっていて
表情が女性特有の仕草を帯びて小さく笑った。

次は私が話します。
またいつか機会のあるときに。

若い女の声がそう言うと意識が消え、
それとともに傍観者であった私たちもこの場所から追い出され
仕方なくそれぞれ自分の世界へ戻された。

そして、ときが、とまる、

0:41:58 30 OCTOBER 2016

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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