永遠に夜。

私は生物であるから、いつか必ず死ぬ。
誰もそれを阻止することは絶対にできないことになっている。
どんな生命活動もいつか必ず終わりが来る。
そして、この宇宙で唯一そのことだけが弱肉強食によって失われることがない、
どんな生命も必ず持っているたった一つの平等で公平なシステムである。

朝は空が明るくなるから大嫌い。
ずっと夜だったらいいのに。
そうだったら僕は体力が尽きて死ぬまでずっと夜の中にいたい。
僕は夜の中で死にたい。
空が闇で覆い尽くされた永遠の夜だ。
それが僕の願い。

夜の闇に星はなくていい、僕はそういう夜が好きだ。
光は邪魔だ。
余計なものが目について僕を苦しめるだけだ。
暗黒の夜の中では黒い揚羽蝶の群れが空に飛び回っていて暗黒の闇をさらに暗く深くするんだ。
だから何も見えなくて真っ暗で綺麗。
黒い闇の中では何もかもが平等で同じ強さでみんなが殺し合うんだよ。
そしてね、最後に残った一人が永遠の夜の王国を作るんだ。
友達も恋人もみんなが仲良く殺し合ってたった一人を選ぶんだ。
選ぶのはね、強さだよ。
一番最後に残った一人が一番強いってことだよ。
誰が最後に残るかな。
僕はどうだろうか。
殺せるのかな。
友達を、恋人を、殺せるのかな。
僕が強くないと僕は死んじゃうから強くならなきゃいけない。
そうしないと、僕が殺される。
友達や恋人は僕を躊躇なく殺しにくる。
だからね、僕は決めなきゃいけない。
生きたいの?
死んでもいいの?
どっち?
二つに一つしかないよ。
選ぶことを迷っている時間はないよ。
もう殺しにやってくる。
すぐにやってくる。

夜の闇が永遠ならいいなと願ったのはいつだったろう。

僕は一人で千年生きて考えていた。
本当にこれでよかったのかなって。
この夜の静寂はこの世界が僕しかいない証拠だ。
この夜には永遠に朝は来ないんだ。
ずっと暗黒で何も見えないし何も聞こえない。
僕が願ったとおりにこの夜は終わることはない。
だけど、今僕は少しだけ考えることがある。
朝の光がそんなに憎かったのかって。
確かに僕は朝は大嫌いだと言ったしずっと思ってた。
でも、太陽を殺してしまったのはまずかったんじゃないかって。
もうここには僕しかいないし僕しか存在できない世界になってしまった。
永遠に夜の中で僕はずっと生きていくのかな。
もう死んでもいいよ。
もう死んでもいいよ。
もう死んでもいいね。

真っ暗な夜の空を黒い揚羽蝶の群れが飛び回っている。
僕が先頭にたって飛ぶ蝶々だよ。
誰か気づいたら空を見上げてみて。

星のない真っ暗な暗黒の夜の日にね。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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