真っ白で、真っ暗で、冷たくて憐れ。

人々の心の上に建物を建てるなんて馬鹿なこと、
   何もかも崩れ落ちるの、愛も美も、
結局は「忘却」が背中の籠にほうりこんで
   「永遠」に返してしまうんだわ!

Les Fleurs du mal XLV CONFESSION / Charles Baudelaire

悲しみの針が意識の痛覚を刺激する。
ダモクレスの剣を振り下ろされた兵士のように、
無残に一瞬で切り裂かれた。
命は失っても意識だけは残っていて
夢の中で出逢う理不尽な現象が流れ出す。
そこにあるのは痛み、
激しい痛み。
その痛みが私を切り裂いて
私を思い出させた。
悲しい記憶は私の知らない誰かの記憶だった。
私はそうしてとにかく始まった。
私の名前は冬といいます。
真っ白で冷たい2月の空から降ってきました。
誰も私のことは知らないの。
私は全部知りました。
私はこの世界の大抵のことは嫌いです。
でもこの景色を真っ白にする雪だけは大好きで
だから私の始まりは2月でよかった。
指先は冷たく淡く真っ暗で、
でもその冷たさだけが
私の唯一の存在証明だと知っているから
私の心も冷たいの。
真っ白で真っ暗で見えないの。
私ここにいるよ。

誰もいないたった一人の世界で
私は自由に生きている。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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