12月、私のサンタクロースが死んだ。

永遠が虚ろの部屋に入ってすぐ目に付いたのはホログラフィックのクリスマスツリーだった。
ツリーは自転しながら上昇と下降をゆっくりと繰り返して同じエリアを周回移動していた。
バスルームで首までお湯に浸かりながら虚ろは煙草を吸う。煙を上に向けて吐きだすと天井を横切るホログラフィックのクリスマスツリーが見えた。そして不意にサンタクロースの存在を信じていた数年前のさよならとした会話を思い出した。
12月の中頃、クリスマス間近でさよならの機嫌が急上昇していたある日、虚ろははしゃぎ気味のさよならに本当はサンタクロースなんていないんだと告げた
毎年プレゼントを贈っていたのは女王闇で、クリスマスカードを書いていたのは椿なのだとも教えた。
意外なことにさよならは虚ろのサンタクロースのネタばらしを何の戸惑いも無く理解した。
その代わりにその日を境に12月24日、25日はさよならにとって一年で最も忌むべく日となった。
それ以来さよならは、毎年貰うクリスマスプレゼントを全部断り、女王主催のパーティにも一度も参加していない。

さよならは
12月を
私のサンタクロースが死んだ月として
毎日を真っ黒な衣装で過ごし
喪に服すことで
復讐をしているのだ。

>誰に?

幼くて無知だった自分に。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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