12th/December/2006/09:20
ななめの視線。
今朝起きると斜めだった
ベッドから起き上がれる気が全くしなかった。
それでも、ソファーまで這っていき、
クッションにつかまって、なんとか立ち上がることができた。
そこで、全く見事な仁王立ちですねー、と
手のひらの上で小さくなった自分が言った。
全く見事な仁王立ち。
僕は無視した。
頭痛がひどいんじゃない?
右のこめかみの辺りがひどく痛むんじゃないの?、と
また自分が言った。
(なぜか、その言葉はちょっと前に自分が言ったような気がする。)
手が冷たい。
手のひらがびしょ濡れだった。
小さい自分(体長15センチくらい)の上に、小さな雨雲があって
その雲から絶え間なく雨が降っている。
よく見ると、小さな自分はびしょびしょになりながら
雨が作る川に流されないように、前かがみの姿勢で踏ん張っている。
そこで、また言う。
素晴らしい仁王立ちですねー。
さっきより小さな声だった。
僕は無言で見下ろす。
じっと見つめられていることに
恥ずかしくなったのか
雨に降られやすい性質なんですよー。と
言い訳のように言いながら、小さな自分は顔をふせた。
声がまた小さくなっている。
雨が降り続い…、
言っていることが聞き取れないほど
小さくなった。
小さな自分は泣いているようにも
見えるけれど雨のせいでわからない。
手のひらに顔を近づけてよく見ると
小さな自分も手のひらの上に小さな自分をのせていた。
その手のひらの上の自分の手のひらの上にも
また小さな自分がのっていた。
僕たちはどこまでも小さくなって、頭の上に小さな雲をのせて
絶え間なく降る雨に、打たれ続けていた。
今朝ななめになりながら。
//////////
28th/February/2015/18:22
世界の果ては悲しみの入り口。
出口は無い。
