重ね合わせの空。

22nd/February/2015/18:47

僕はおととい死ぬために48錠の薬を用意した。
用意して飲んだ。
ほとんどは吐いてしまったけど。
結局あの薬に頼らなければ逝けないのか。
僕は手首を切る痛さも嫌いだし、首を吊るのも好きじゃない。
だから、薬に頼るしかない。
どうしてあんなに痛いのに手首なんて切れるんだろう。
僕にはわからない。
痛み止めを飲んでいたとしても嫌。
血を見るのが嫌い。
傷跡を見るのだが嫌い。
他人のはいいけど自分のは絶対に嫌。

悲しい言葉ばかり並べて退屈な物語を作ったけど誰も読んでくれないから廃棄しよう。

30th/September/2006/01:54
透明なかけら

月曜から金曜まで
連続している、あたりまえのことだけど
僕は時間の流れが睡眠で途切れる事はないから
真実に時間が連続する。
(正確には途切れているが)
電車に乗ってから、今日が金曜だったときづく。
この時間でこんなに混んでいるのは、普通はないから。
人の顔を眺めていると、乗り換え駅に近づいたらしく
座っていた人たちがたちはじめ
出口に並んでいく。
少しでも早くうちへ帰りたいのだろう。
恋人が待っているとか、子供に早く会いたいとか
うちでゆっくりしたいとか、いろいろ理由はあるんだろう。
ぼくは、人ごみをさけて、一番最後におりる。
早く帰る理由がないからだし、
人ごみが嫌いだから。
同じ理由で、乗り換えてから、いつも降りる一駅手前で降りた。
ここからだと、30分くらい歩く。
でも、どうしても密着した車内に耐えられなかった。
それに、歩くのは普段運動をしない僕には、ちょうどいいと思ったし。
真っすぐに続く道を自分の曲を聴きながら歩く。
歩くのは結構速いんだ。
ちょうど中間の交差点に着くまでに
5、6人を追い越してきた。
けれど、急いでいる訳ではないしと気づいて、
交差点を曲がってからは、わざとゆっくり歩いた。
最近はよく帰り道を歩く。
以前ならタクシーに乗っていた。
少しでも早く帰ってシャワーを浴びたいと思ったし、
やりたいこともあった。
いまは睡眠をとらないおかげで終電で帰っても
朝までの時間をゆっくり使える。
いそぐ理由がない僕は、幸福と不幸の重ね合わせ状態にあって
それを判断するのは常に他人だ。
だから、いまの僕の状況は幸福だし、不幸だ。
僕はいつか元に戻るだろうか。
その前に、まず元に戻りたいと思うだろうか。
わからない。
いまの自分は器でしかないし、
中身はあるかないかわからないくらいの透明度しか持っていない螺旋階段みたいなものだし、
その螺旋を上ったり、降りたりしながら、結局はなにもしていない。
自分のために空虚な音の音楽を作るし、
何も描いていない絵を描く。
きっと空っぽにしておきたいんだ。
いつでも。
それは、愛しい人のために。
満たされたい?

まだ、そんな感情が残っていた。
消耗していきながら、どんなに小さくなっても、
いつまでも、待ち続ける。
そんな気がした。
たぶん、時間はもう少ししか残っていない。
それは、痛みでわかる。
毎日少しずつ痛みがはっきりと輪郭を描くようになって、
いまはどこが痛いのか、手で触れられるくらい。
だからなのかな。
睡眠をとらなくてもよくなったのは。
時間が少ないから、少しでも節約しているんだろうか?
そんな本能があるとは聴いた事がないし、
たぶん違う。
正確には、1時間くらいは寝ているし、
たぶん、記憶のずれもある。
うちに着く手前に公園があって、ぼくはいつもそこでタバコを吸ってから帰る。
時間は5分のときもあるし、1時間くらいいることもある。
夜の公園でも、割と人は多い。
僕は一番うちに近いほうのベンチに腰掛けて
ゆっくりタバコを吸う。
もうすぐ1分もしないうちに家に着くのにどうしてなんだろう。
よくわからない。
ただ、公園は落ち着かない。
たくさんの幸福が満ちているから、悲しくなる。
(悲しくなる? どうしてそんな言葉を使うんだろう)
僕がいつか消えると、誰が最後まで僕を覚えていてくれるだろう?
今夜は、なぜか濾過されていない言葉ばかりが並ぶ。
これは珍しいことだよ。
(痛いよ)
早く完成させなきゃ、最後の曲を。
いつか、誰かが気まぐれに、その曲を聴いて、何を思うのか?
(そんなことはどうでもいい)
夢は戦闘機のパイロット。
空を自由に飛び回りたかった。
高所恐怖症だけど。

どうして、こんなこと書いてるんだろう。
久しぶりの物語が退屈だ。

器は指で軽くはじくと
キーンと甲高い音がする。
それはしだいに大きな音になって、器全体が小刻みに震えだす。
器には少しずつ、ひびが入っていき
ゆっくりと小さなかけらになって、はがれ落ちるように割れていく。
とても美しい崩れかたで、粉々になっていく。
やがて、砂の降ったような跡だけが残る。
それは、本当に砂の粒子のように細かく、薄い透明で
さらさらとゆっくり音をたてながら、
冷たくもぬるくもない風のようなものに吹かれて
跡さえも消えてしまった。
目に見えない小さな粒子はどこまでも拡がっていく。
キーンという大きな音はいずれ静かになって
忘れるくらい小さな音で永遠に鳴り続ける。
その音はいつか誰かを振り向かせる。
けれど、振り返ってみても、そのときにはもう器は消えたあとだ。
透明な粒子に誰か気づくだろうか。
よほど目を凝らしてよく見ないと見えないかけら。

きみがもしそれを見つけることがあったら
思い切り空へ放り投げてほしい。
自由と空と風と最後のきみの手のぬくもりに感謝します。
永遠に。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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