記憶の記憶。

君の吐息が凍ってた。
僕はそれにふっと息を吹きかけただけさ。それが二人の出逢いだった。
そして、辻褄の合わない恋をした。

けれど、それでも良かった。
愛してたから。

だから、後悔はしていない。
普通の不便さは最初から知っていたさ。
誰にも言えない言葉ばかり、
君に求めた。

あれは僕の我が儘。
それを許したのは君。

真夜中の雨の中を君と二人で歩いた。

それがいくつかの記憶のひとつだ。
いつか、朧に消えていく前に君に伝えたかった。

ねぇ、忘れてばかりいないで
時々は僕を思い出してよ。

君の凍った吐息は、今も覚えてる。
シベリア、黒い夢。

繊細な君が笑顔を作るとき、
僕はどんな顔をしていただろう。

今更思い出したとしても
何も変わることのないことが真実なのだけどね。

忘れていこう。
冷たい記憶は忘れていこう。

君の温もりを覚えてる。
唇の体温も。

例えば、これが全部夢だったとして、
あの時間に戻れたとしたら

僕は君を二度と手放さないよ。
だからもうお休み。

君との言葉遊びは追憶だ。
愛しているよ。

こんな11月の夜のなかでも。

blog - 052

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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