語りの残した言葉(2)

1st/November/2006/17:58
語りの残した言葉(2)

飲み終わったコーヒーを片付けようと
語りに近付くと語りはカップを盆の上に載せようとして落した。
ガチャンという音がした。
語りどうしたの?というと
ちょっと熱っぽいと言って
目を閉じた。
たしかに語りの頬は赤くなっていた。
額に手を当てるとすごく熱い。
大変だと僕が言うと
語りは、立ち上がって寝ると言う。
僕が薬を持っていっても
飲まなかった。
そして、たかが風邪だろうと言った。
けど、風邪をこじらせて死ぬ場合もある。

そのときはそれでいい。
本当にどれだけ生きるということが
自由を束縛しているか
きみはわからないの?
生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っていることに気付かない?

だけど、死んだら自由もなにもないよ。
なにもないことが本当の自由だとしたら?
語りはそう言って向こうを向いて眠ってしまった。

生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っている。

僕は語りの言葉をメモした。

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2nd/February/2015/18:12

煙草を吸いながらACIDMANの「世界の終わる夜」を聴いていた。
タイトル程に世界の終末を歌った唄ではないけれど僕はこの唄が好きだ。
世界の果てに住む僕にも世界の終わりを願う僕にも共感出来るメロディがそこにはある。
さて、僕の世界と言えばこれを読むきみ達には僕の住む世界がどんな風に映っているだろうか。
大気圏まで続く高い壁に囲まれた社会と途絶された世界とか
何処までも続く海辺のある無人島のような世界だろうか。
実際の僕の住む世界は現在のところAmazonでCDを注文すれば次の日には届くようなありきたりの世界だ。
残念なことにね。
でもね、本当はね、僕の世界は違うところにあるんだ。
海がとても青くて何処までも砂浜が続くような暑い真夏だけの世界。
それは何年もかけて構築された精密な夢のように希薄だけど実際に存在する。

ほら、本当に青いでしょ。
見てよ。
こんな風景が何処までも続いているんだよ。
ここでは一緒になれないけど景色だけ見せてあげる。
目で切り取ってシャッターを押して僕の海を胸におさめて、

これ全部あげるー。
だから僕のこと忘れないでねー。
世界が終わっても僕のこと忘れないでねー。
だい、だい、だい、大好きだからー。
きみのことが大好きだからー。
バイバーイ。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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