虚ろの仕組みとせかいのはて。

5th/September/2007/21:08
虚ろの夢、22℃。

目が覚めると
泣いていたのは、虚ろ。
気温は22℃。

夢の記憶はないよ。

虚ろは、泣きながら、クスリをのまされる。
(きょうのクスリは、6種類で、青い錠剤が綺麗だった。)
点滴から何かを注入される。
(体に入っていく瞬間がわかるほど、痛い)

痛い。
と虚ろが言う。

液体にとろみがあるから、少し痛いけど、ちょっと我慢してね。
すぐに楽になるから。

なぜか匂いを感じた。
いつか嗅いだことがある、あの匂い。

言われたとおり、すぐに気持ちが楽になった。
涙も乾いて、いつもの自分に戻った。(いつもの自分って?)

ピアノが聴きたくなって、
曲を変える。
外は、雨が降っているだろう。
(この部屋には窓がない)

バスルームのスイッチを押す。
10分後にアラームが鳴り、機械が言う。

おふろがじゅんびできました。
どうぞ おはいりください。

ぼくは、黙って、煙草を吸いながら
今日の夢はどんな夢だったんだろうかと思う。

けれど、すぐにそのことを考えていたことさえ忘れてしまった。
バスルームに向かう。

新しい自分がそこで、待っている。
新しい虚ろ、ようこそ、穢れたせかいへ。

僕は、黒い傘を持って、壁をすりぬけて
雨の芝生の上を歩く。

雨は
ぼくと傘をすり抜けて、地面をぬらす。
ぼくと傘は、数秒で消えていった。

虚ろはバスルームで
僕の名前は虚ろ、と小さく呟いた。

天井のカメラが少し反応して、
こちらを向いた。

シャワーを浴びながら、
雨って、こんな感じかなと思う。

シャワーの温度は39℃、
そして、また、アラームが鳴った。

虚ろに降る雨は、暖かい。
外では、冷たい雨が降っていた。

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18th/January/2015/18:02

僕は胸に手を当てて悲しみの温度を計る。
指先が触れた一瞬で凍り付いた。
僕はそれをすぐに忘れてしまうから日付とともにコンピュータに記す。
猫が鳴いている。
高い音階でなる擬音のない悲しみが空も陸も覆っていた。
何もかもが灰色で景色さえ変えてしまう。
私がいない私の世界で私の願いを叶える世界。
ここは世界で最も儚く悲しみに満ちたせかいのはて。

私の悲しみ、どうぞご覧あれ。

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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