死ねる魔法とラフレシア。

14th/September/2007/22:35
虚ろの仕組みと、再生される過去、そして、本当の名前。(永遠との契約)1/2

俯瞰で見る夢は
斜めの視線で上映される。

陰鬱な空気といなくなった、空。
散るのは、虚ろ。
      見せかけのマネキンが話しかけてくる。

   憂鬱の本質は、なあに?

        (セロトニン不足、さあ、どうでもいいよ。)

      大きな意識の固まりが、幻を攪乱するって、
       ハンマーで叩いたら、ラフレシアに変化した。

 (巨大な花びらが大きく広がり、時間も超えて、僕の夢に
    未来にまで進入してくる。それは、とても、不気味な
     不安と焦燥とライラックの匂いのような
  散乱する意識として、一片の花びらに収束される。)

     ふと、夢を見る、大きな夢。
 さっき、寂しさを放り投げた。海に、届くといいけど。
      (幼いね、君は。)

     死を理解できる?
   せかいのおわり。不透明な太陽。(連続する時間の終わり)

            落とし物は、永遠に失われてしまった。
    不慣れな手つきで注射針を数秒眺めて
       結局は、飲んだ。(不都合は後ろめたさ)

      だから、きっと、急に降り出した雨に、
       濡れて、歩きたくなったんだろう。
  どこまでも、いつまでも変わらない。
   どうして、ここからでられないんだろう。
    僕は、僕の中から、切り裂いてでも
     ここから抜けでて、もっと、自由が欲しい。

   それと、忘却白書。あれは、どこにしまったんだっけ。
    見つからない。見つからない。
     あれがないと、忘れていったものがわからない。

 (世界の中心は、いつも、僕だったはずなのに
     少しずつずれてきている。
    ほんの少しずつ、世界から、離れていっている。
       そうか、せかいのはてに流されるのか。)

 (その繰り返しだね)

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13th/January/2015/19:38

冬と夏を三回終える頃、
僕は死ぬのだと先生は柔らかく言った。
(先生は悲しそうな笑みを浮かべていたけれど僕は悲しいなんて思っていない。当然だ。死の期限が来る前に僕は死ぬんだ。そんな企みを持つ人間が自分は死ぬのだと知らされたからと言って悲しむはずがない。それを聞く前に既に僕はそれを知っていて、この計画は企てられていたのだから。)
僕は他人から見て充分悲しそうに見える表情を作ってみせて、そうですか、と神妙に言った。
そして、深く俯いてみせた。
これで先生には僕が悲しんでいると思わせることが出来たはずだ。
僕は延命治療について丁寧に断り、薬剤も痛み止めだけにしてもらった。
立ち上がって先生に、有り難うございました、と言って診察室を出るとさっきまで我慢していた喜びを押さえきれずに僕は声に出して笑った。
やっと死ねる。死ねる死ねる死ねる、死ねる。死ねる、死ねる、死ねる、死ねる、死ねる、
本当に死ねる。死ねるんだ。
僕はやっと死ねる魔法を手に入れた。
そしてすぐに魔法を唱える。
死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、死ね、
あはははは、あはははは、あはははは。
死んじゃえー。

13th/January/2015/21:16

僕は自分で自分を傷つけているのだと気づいていなかった。
気づいていたとしてもやめはしなかっただろう。
だって、僕はどうしてもそれをこの世界に残して置きたかったんだもん。
いつでも僕は死ぬ準備をしてから夜は眠りたいんだ!
だからきみは黙ってそこから僕が死ぬのを見てればいいんだよ。
(プツン)

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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