ピンキーリングのジンクスとヴィーナスフォート。

29th/July/2006/07:41
音も光も影も自由

椅子に座っていた。
黙って夢をみて 目覚めて 夢見て。
ずっと同じ場所にいたことにきづかない。
(それは誰でも同じさ
自由に行き来できるこの世界を
わざと限定して
自分だけの世界の境界をひいた。
どこまでもせまく どこまでも悲しく。
いいから まかせてよ。

   一度忘れていた大切なことは
 二度目に忘れて 光をなくし

  三度目に影をなくし

       四度目に世界から消えた。

また椅子にすわっている自分がいる。
夢を見て 永遠の愛を誓い 愛し合い
それを自覚していない自分がいる。

それはすべて椅子の上の出来事。
それはすべてないもの。
それは自由。

すべてからの自由。自分さえも消せる自由。

  本当の自由は孤独から生まれる。

あした、晴れ。 でも僕は 空をみない。
ぼくは 世界をみおろす。

どこまでも高い空の上 せかいのはてから。

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2nd/January/2015/20:50

「ねぇ知ってる? 20代のうちに好きな人からピンキーリングをプレゼントしてもらうと
幸せになれるんだって。」きみは屈託のない笑顔と雑誌に載っていたジンクスを用意して休日の朝を僕に告げた。
(本当に無邪気な笑みできみはそう言ったんだよ。)
そういうわけで僕たちは休日の首都高の渋滞をくぐり抜けレインボーブリッジを渡ってヴィーナスフォートに向かっているのだ。
休日のしかも初夏の首都高の渋滞は半端ではなく出発から2時間過ぎてやっと集英社のビルが見えたところだ。
きみはといえばクリスマスとお正月と誕生日が勢揃いしたかのように珍しいくらい上機嫌で盛り上がり写真を取り巻くっていた。
そう言う僕もそんなきみを隣に乗せて走るのは悪い気分じゃなかったけれど。
結局目的地に着いたのは正午過ぎだった。
でもきみはすこぶる元気で早速リング選びを始めたのだった。
ヴィーナスフォートの天井のライトアップを見ているときみが、
こっち来て、と腕にしがみついて僕を引き寄せショーウインドーのリングを指差している。
きみらしい可愛いリングだった。
可愛いね、と言うと、でしょ行こう、と笑顔できみが言う。
ショップの中に入ると僕はスタッフに、外に飾ってあるピンキーリングを彼女に合わせたいのだけど、と声をかけて
きみに、おいで、と繋いだ手を引き寄せた。
サイズは0号ですね、お色はこれでよろしいですか、とスタッフが聞いた。
はい、これでお願いします、ときみは言う。
エントランスまで商品を持って付いてきてくれたスタッフにお礼を言って別れ、
きみが喉が渇いたと言うのでケーキが美味しそうなカフェで一休みすることにした。
席についてオーダーを済ましてから、オレンジのショッピングバッグをきみに、はい、と言いながら渡すと
きみは最上級の笑顔で、有り難う、と嬉しそうにしている。
早速小指にはめたピンクゴールドのリングはきみにとても似合っていて、ピンキーリングのジンクスがもし嘘だったとしても、
この今の瞬間だけは間違いなく幸せだろうなと思った。

今はどう、きみは今幸せでいるの、
きみはあのピンキーリングを不覚にもなくしているのだから少し心配になるよ。
でも、大丈夫だよね。
きみは神様が愛してくれるから大丈夫。
僕はそう思うことにしている。
それでいいよね、きみ。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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