キェルケゴールと水面に揺れる水連のようなきみの声。

30th/June/2006/03:44
闇に降る。

真夜中に、僕という雨が降る。
たえまなく、ゆっくりと。

   僕がたまっていく。

流れ出していく。 僕という雨が降ったあとに、夢に。
いつか見た、風景が映る。

    僕の海になれ。
 夢のあとに、降った僕は雨で、しかも。。。。

     僕でずぶぬれになった 僕は、  僕で
   あふれている。

   雨で、しかも、夢で、それは、夜の、静かな、通り雨。

          僕という雨がふる。
ゆっくりと、 どこかへ

   流れ出す。   だから、僕は希薄になっていく。

 雨と僕と水たまりと、憂鬱、そして、鉄でできた魂。

僕という雨が降る。
あえぐように、叫ぶように、それは、僕以外のどこかへ
たまっていく。

僕はそれに、もう出会えない。
僕が雨で、空で、雲で。そして、眠りの終わりに見る風景。

  忘れていたことも映った水たまり。
  流れ出して消えていく記憶。記憶の土に掘ったあとはないよ。
  埋めたのは、いつだった?

  雨で流されていったよ。

ああ、そうだね。
だから、消えて、僕が降ったあとに、虹がかかる。
それは、僕が降り終わった証。

降って、雨で、それは、僕で。しかも、今日はまだ、夢の七日間。
明日から、流された先を探す旅に出る。
雲に、空に、土に還った、僕を見つけるのは不可能。

だけど、それでも、今夜は、僕という雨が降る。
降り続く。

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1st/January/2015/15:08

名前を呼ばれて振り返ると僕より少し背の低いきみがいて
「思ったより若いよね」と言った。
そう、思う? どうでもいいよ、行こう。と僕は言ってきみの手をつかんだ。
駅の人ごみを早足で歩く僕の後ろを誰にもぶつからずについてくるきみを何となく懐かしく感じたのは
つかんだ手のひらの感触のせいだろうか。
人もまばらになり新旧混ぜ合わされたビル街の一番奥にある
モノトーンのイルミネーションに飾られた一際目立つビルの3Fにそのカフェはあった。
エントランスでエレベーターが3Fを示していたので
階段でいいかな、と僕が聞いて、きみが、いいよ、と言うから階段を並んでゆっくりと歩いた。
2Fを過ぎるとききみが一瞬止まった。何?、と聞くと、
きみは2Fのハイファッションが飾られた中古ブティックのショーウインドーの中にある黒い変形ドレスを見ていた。
僕が、欲しいの?と聞くと、うん、でも高い。買えないや、ときみが言うので
僕はきみを連れてブティックの中に入ってレジカウンターに真っすぐ向かいながら、
買って上げる、と後ろのきみを見ずに小声で言った。
レジで、入り口に飾ってある黒のドレスを買いたい、と店員に言うとすぐに持ってきてくれた。
僕は他に欲しいものがないか、聞いた。きみは、大丈夫、有り難う、と笑顔で言った。
そんな経緯があったので、カフェに着いたのは予約より20分程過ぎていた。
予約された席に座りきみと対面で座ると、若いなんて僕に言うより、きみの方がずっと年齢より幼い顔だ、と思った。
そのときのきみは髪を切ったばかりで流行のショートボブスタイルをしていた。
(その頃のきみは髪型をコロコロとすぐに変えていたけど、そのときのスタイルが一番似合っていたと今現在の僕は思う。)
そして二人の会話の話題に「死に至る病」の話が出たところでメニューが来た。

blog_5 - 107

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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