虚構と愛と真実の内側にあるタイプライターの「E」

17th/October/2007/18:39
終われ、終われ、終われ、オレのせかいよ、終われ。

一度、不確定な要素を混ぜてしまったら、
もう二度と、確かなものは得られなくなる。

それを知っていて、なぜ、誰もが、問題なく生きていけるのか。
(時間差があるからさ。きみとせかいでは、尺度が違う。)
不足しているのは、時間だけかい。
悲しみだけが、トランクケースに溢れかえっている。
何も悲しいことなんて、なかったはずだった。
記憶は消えたとドクターは言った。

嘘。

たった一日で、すべての記憶が戻った。
悲しみの理由も知った。
おかげで、語りは取り乱し、眠りにつくまで、女王がつきっきりで
子守歌を歌っていた。

(高いソプラノのガラスの様な透明な声。)

きっと、オレ達は、本当にどこにもいけないんだろう。
指先に感じる熱も、窓から吹く風も冷たくはないんだろう。
どうすれば、こうはならなかったのか考えてみたよ。

けれど、どういう道を選んでも
結局は、ここにたどり着いただろう。
そういうのって、理屈じゃない。
自分自身で求めて、歩いて、ここまでやってきた。
だから、さ。
そういうことなんだよ。

誰の声を聴いても、
誰の優しさを受けても、
それを切り裂くという衝動は止められない。

この、オレ、僕、私は、存在していないんだ。
だから、憎いんだろう。
10月に吹く風さえ、憎い。
時計の針が憎い。
パッションリングが憎い。
5時11分の太陽が憎い。
けれど、けれど、けれど、一番憎いのは、

「あなた自身。(僕自身。)」

はやく、はやく、
さあ、終わるといい。

僕の、オレの、私のせかい。

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31st/December/2014/01:07

ミス・アンブレラはコーヒーを飲みながら
次のクランケの資料に目を通していた。
「う、つ、ろ、変わった名前ね。」
私は不意に笑った。
どうしてだろう? この感覚。
初めて見る顔の印象は少女のような少年という感じ。
長い睫毛、いいな。
電話がなる。
「はい、まだいます。これからそちらへ向かいます。はい。」
ノートブックを閉じて彼の顔が消えると
私の心は少し冷たくなった。
寒いな。吐く息が白い。
待っててね、虚ろ君。じゃあね。
そう言って部屋を出た。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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