2412

Oct 28 2012 03:11:13

白衣を羽織りながら暗い廊下を3人の男が歩いていた。
先頭の責任者なのだと思われる男が言う。

彼の前頭葉のエントロピーが急激に減ったって?※1
※1エントロピーは、大まかに「何をすることができて、何をすることができないかという可能性を、その大小で表すような量」であると言える。

はい、電位測定で確認されています。
原因は現在調査中。

このまま減少すると仮定した場合?

ゼロです。影響ははかり知れません。
エントロピーゼロの状態を人類は今まで経験したことがないので。

急に僕の中に無数の可能性がどんどん溢れてきた。
あらゆる可能性。
大きな成功や沢山のお金、フェラーリ、権力、全部あった。
溢れてくるイメージはこの世界の欲望を全て象徴する。
それらが全部。綺麗にパッケージングされて
空にされた伊勢丹全館に隙間なく置かれていた。
僕は「選ぶもの」だった。

Oct 28 2012 04:04.13

空を見たよ。くらい空。
白く霞がかっていた。
細い雨が降ってた。
リムジンから降りてくる背の高い男を狙撃した。(即死)
それから、同じように要人らしい人間を殺した。
要件は片付けた。

僕を起こした博士は
このなかから何でも好きなものを選んでいいよ、と言った。

僕は、きみの演奏しているCDを見つけて
博士、このCD全集でひとつじゃだめ? と聞いた。
いいよ、関係ないから、好きなものを選びなさい。と博士は微笑んだ。

僕はまたベッドに戻って眠りについた。
次に目覚めるのは2412年か。
きみはもう居ない。

さよなら、最後の恋人。
もう一度会いたかったな。

blog_5 - 090

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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