罪の王冠、罰の指輪。

手紙の消印が悲しいなんて
私はどれだけ精密なのか。

24か月の空白と13週間の消失に
ほんの少しでも悲しいと感じたことが
哀れだ、
私は。

心や愛や慈しみ、優しさ、思いやり、
絆、思い、想い、夢、希望、
願い、絶望、感謝、欺瞞、
裏切り、切なさ、
儚さ、悲しさ、
そういった類いの名称で飾られた感情全てが
在るけれど無い。
それを知っている。それを理解している。

それらは在ると思っているうちは
在るように感じる。
けれど少しでもその存在を疑えば
煙草の煙が数秒で空に昇って消えていくように
静かに全部消えてしまう。
あとには何も残らない。

過去と未来で私は全てを失った。
いや、本当は失ってさえいないかもしれない。
はじめから何も無かった。
だって、ここには何もないもの。
私はずっと独りでここにいて
独りで夢を見ていただけ。
崩れていく自我は日に日に私を変えていく。
そして、いつか世界で一番冷たい国、
たった一人だけの国の王を自ら名乗った。(狂っている)

罪の王冠を被り、罰の指輪をはめて、
私は孤高で孤独で生きる意味をなくして
もういつ死んでもいいと思いながら
ただ死ぬのを待っている
自分で死ぬことさえ出来ず
悲しい空気を吸って秒針が動くだけの
ただの空想の時計だった。

私の罪は生きていること。
その罰は死ねないこと。
(もう死んでるんだよ)

私は
この世界が
本当に大嫌い
だ。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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