Mar 13 2007 10:12:37
石が びっしりと
隙間なく敷きつめれた平らな(傾いた)夢の中
玉石は近づいて よく見ると
抜き出された眼球で
その無数の目は全部 僕の 目だ (揺れる一秒)
そして その平らは橋となって
宙に浮かぶ
(その先には軸索が枝分かれする 分岐点があって
いつも 誰かがそこにいて 流されている
((どこへ?) ((高いところから低いところへ)
(例えば 3才の夕暮れ から テーブルの上の灰皿へ))))
天地が反転して 敷き詰められた目が 空 になる
空になった としても
落ちてくる
それでも それはやまない
雨の音がしている
シトシトと音がする 窓はない
けれど 雨は降っていない
それは 隣 の 男 の 声 だった
男 が シトシト 呟いている
男 の 声 は 雨音 に よく似ている
男の目をくりぬいて 投げ捨てた
甘い匂いがする (手についた血から)
(手のひらの上で 小人が 傘をさしている
見えない よけて 見えない から よけて
さけぶ)
さけんだ あとに
空から 大量に 本当の 雨がふる