語りの残した言葉(2)

飲み終わったコーヒーを片付けようと
語りに近付くと語りはカップを盆の上に載せようとして落した。
ガチャンという音がした。
語りどうしたの?というと
ちょっと熱っぽいと言って
目を閉じた。
たしかに語りの頬は赤くなっていた。
額に手を当てるとすごく熱い。
大変だと僕が言うと
語りは、立ち上がって寝ると言う。
僕が薬を持っていっても
飲まなかった。
そして、たかが風邪だろうと言った。
けど、風邪をこじらせて死ぬ場合もある。

「そのときはそれでいい。」と語りはつぶやいた。
そして続けた。

「本当にどれだけ生きるということが
自由を束縛しているか
きみはわからないの?
生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っていることに気付かない?」

だけど、死んだら自由もなにもないよ。
なにもないことが本当の自由だとしたら?
語りはそう言って向こうを向いて眠ってしまった。

生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っている。

僕は語りの言葉をメモした。

写真 - 10870

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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