羊について。2

Nov 28 2005 14:22:10

夜のあたまの中には 羊がいて
箱の中に入ってポーズをとっている。
しかも クビがない。
クビがないから何頭とは数えない。

ああ、だから みんな「羊が一匹、羊が二匹」って、数えるんだね。

なくなったクビをみんなが探しているよ。
それ生きてる?

(みんなが生きたいと言う。

川で待ち合わせたあと、結局どうなったの?
待ち合わせ?

ああ、行かなかったよ。
だからどうにもなってないし、あれは夢だ。

(むしろ今が夢でしょ?

どうして行かなかったの?
どうしてって、あの場所がないからさ。

どうして、あの場所がないの?
同じ夢を見るのは難しい。
それだけのことだよ。

今日は羊のクビを探してる。
見つかる?

たぶん見つからない。
もう大分時間がたってるから
腐ってしまってると思うし。

クビを切るなんて酷いことするね。

え? なにが酷い?

クビを切るのは酷いでしょ?
あたりまえでしょ?

僕がクビを切ったんだ。
クビがないほうがバランスがいいから。

バランス、大事だよ。
バランス?

そうだよ。バランス。

僕はバランスがとりたいんだ。
すごくバランスがとりたくて仕方がない。
バランスさえ取れていれば問題ないんだよ。

空もバランスなんだ。
雲とか川とか海もみんなバランスなんだよ。

僕のクビも切り落としていいよ。
そうしなよ。

僕の世界のバランスは君のクビで保たれる。

僕の箱の中では クビのない羊が
ポーズをとっている。
階段の横に住んでる小さなドビュッシーも
バランスのためにピアノを弾いている。
いらない と いる に境界があるのも
バランスのせいだし
あの子が蜘蛛のお腹で長い時間をかけて
溶かされていくのもバランスのためだ。

みんなバランスをとるために
行われていることなんだよ。

それ本当のはなし?

ううん。嘘。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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