希望、蜉蝣、記憶の果て。

Dec 21 2005 16:32:57

羊はそれを希望といい、
ぼくは蜻蛉と言った。
蜻蛉は見たことがないとも言った。
蜻蛉に対して
特に印象に残る記憶を持っていないとも言った。
羊は希望という言葉を続けて
何度も言った。
希望
希望
希望希望
続けて言ったのは
なぜだったんだろう。
羊は希望という言葉が
好きなんだろうか。
もしかしたら そうかもしれない。
羊は優しいから
希望みたいな明るい言葉が
好きなのかもしれない。
優しいと明るい言葉が好きなんだろうか?
別なことをいっしょくたにして
考えてはいけないよ。
どうして羊はあれを希望と言ったんだろう。
多分みんなが そのとき 
それを掴もうとしたからだよ。
みんなが掴もうとしていた?
みんなが掴もうとしていたよ。
手をいっぱいに伸ばして
指が抜けるくらい 思い切り伸ばしていたよ。
それでどうなった?
どうにもならない。
指先の何光年も向こうを通り過ぎていったよ。
月が通り過ぎていったよ。
まだいるよ。
ぼくには氷をかじるくせがあってね。
喫茶店でアイスコーヒーを頼むと
最後は氷を全部かじってしまわないと
落ち着かないんだ。
それで羊が希望といい、
君が蜻蛉と言ったのは
結局なんだったの?
知らない。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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