羊について。

Nov 26 2005 23:11:44

着いたのは小さい砂漠だった。
遠くにはゆるい稜線が3本交差しているのが見えたけれど
あれは違う星の砂漠だとわかった。
(足元に冷たさを感じるのは
 親指の太さくらいの小さな川が流れているからだ。)
小さな川は 振り返った背中の側から
3センチ先の大気圏の手前で ゆっくりと自分を蒸発させながら
脳の軸索につながっていて
進行方向に向かう矢印(それは点線で消えかかっている。)に
従って進むと(歩き方は忘れた。)
3分後には 蒸発したはずの水分が いつの間にか戻っている。
羊(ひつじ。)、羊はどこにいった?
雄でもない。雌でもない。羊はどこにいった?
羊を探しているのは あなたですか?
ここにいると聞いてきたんですよ。
川は短くて すぐに脳に落ちていく。それは夢の話ですか?
夢とかではないよ。
まったく形のない空想の話とかではないよ。
小さな星が遠くに見える。
あれは本当は小さくないんだよ。
どれくらい大きいのか知ってる?
太陽系より大きい?
そんなに大きくないよ。
どのくらい?
きみの命くらい。
この羊にはつのがあるね。
またちがったね。
でもここに必ずあるよ。
けど顔はブスだよ。
関係ないんじゃない。
遠くに見えるあの砂漠さ、川はないのかな?
川は冷たくていいね。
足の指が緊張するからいいね。
もう今日はかえって寝るよ。
そうする?
さっきの羊のつのだけどさ。
つのにさ、樹木の年輪みたいなものがあるでしょ。
あれ。あのつのにはどれくらいついてたか覚えてる?
、、8本はあったよ。たぶん。
それがどうかした?
ちゃんと思い出したいんだ。とっても大事なことだから。
どうしてかはわからないけど。
明日は何時に待ち合わせる?
枠からはみ出さないようにしなければいいよ。
8時に、川で。
夢で。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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