人として。1/2

Jul 26 2012 02:31:28

夜なのか昼なのかわからないけれど、
気がついたら鏡の前に座っていて
そこに映る
自分と
見つめ合っていた。

(自分と 見つめ合う?)

鏡の中の自分が
少しずつ
姿を変え
始めた。
顔自体は
変わらない。
ただ、
明らかに
僕では
ないとわかる
威圧感。
見つめる
目の奥から
感じる
息苦しいほど
強い視線。

(そうか、きみか。)暁、何しにきたの?

た、ば、こ、くれない?
つうかさー・・・
そ、の、ま、え、が、み。

(暁は僕を馬鹿にするように言葉を一文字ずつ区切って言う。)

俺の視力落ちたら、どうすんだよ。
今から、切ってやろうか。

相変わらず、きみは、
・・・・・あたまのくる口の聞き方して、
・・・・・・・・・・
煙草、
・・・・・・・・・
ないよ。

はああ。
向こうにあるだろ。
Macの前に、
のってる
あれ。
とってこいよ。むかつく。

ああ、あれ。

あああ、あれ、じゃないよ、おまえ。
早くとって来いよ。

あれ、
煙草じゃ、
ないよ。

はあ、
じゃあ、なに。
なになの、あれは。

あれは、
ね。
僕の
煙草。
煙草、
じゃなくて、
僕の
煙草。

クッ、、、、、、
く、くくぉ、殺そうか、おまえ。
お前の煙草は俺の煙草でもある、
んだよ。
ってはやくとってこい。
いいから、はやくとってこい。
いけ、いけ、いけいけ、
はやくいってこい。
そして、すぐ戻ってこい。
すぐもってこい。
はやくいけよ、
いけっつううの。
、死ねば、、おまえなんて。

(途中省略)

暁は何も言わずに
煙草を一つ取り出して
唇に軽く
挟んで、
右手の手首を素早く翻し
一瞬で
煙草に火をつけた。
その手の動きが
マジシャンの手つきに似ていて
それを当たり前のように自然に行い、
そのあと
誰よりも綺麗な仕草で
煙草を吸う
暁を見て
僕は、
暁が
羨ましいと思った。
(まるで、別人のようで、)

それを全部否定するようなタイミングで
暁が汚い口調で話す。

お前さ、なにか鬱っぽくない。
なに、その泣きそうな顔。
うける、超うけるんだけど。
死にたい、って顔、してるよ。
相変わらず、おまえ、

鬱だから、
あんまり
気分
よくない、
でも、
それは
いつも、
そうだから
それに、
・・・
夏が
来る・・・・
・・・
もうすぐ。

ああぁ、
最後
の、、、、
夏、
ね。
それで、おまえ、
泣いてる
の。

人として、

として、
・・・・・・
最後

夏、だから、
ね。

僕はいつのまにか泣いていて、
床に手をついて、
さっきどこかで切った手の
小指を見ていた。
潤んだ目の僕にそれは
繋がっていた細くて長い、赤い糸、
それが、
どこかで
切れて
指先から
床に
ぶら下がっている
ように
見え
た。

気がつくと

ひとりで、
床に
座った
まま

泣いて
いた。

目の前に
映って
いる

知らない

自分
に (自分 が)

右目から
涙を

流し
ながら

(右目からしか涙が出なかった。)

泣き
続ける
姿

(目の奥に きみが みえた。)

黙って

じっと、
見られ

(きみは うごかない。)

いた。

(この世 から きみ は さった。)

右目
から

流れ
る 
涙は

(ミクニ。ミクニ。大好きよ。ミクニ。)

葬列

似て

た。

僕の名前は、

(ミクニ、悲しまないでね、私は あなたの ことを ずっと、)

右目 に きみ が 最後 に 言った 言葉 が 
(暗い闇の中で 再生される。光る文字がスクロールする。)

あなた わたし
永遠よ 永遠に  

ずっと
(Eternity is not forever, eternity is a moment, It is a just little moment.)

死な
ないで、

(ミクニ。)

愛してる
愛してる
誰よりも
愛してる

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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