僕はきみで誰か。

溶けるような熱い目に見つめられて僕は本当に指先から溶け出していった
溶け出した僕がきみへ流れていくのを溶けながら僕はじっと見ていた
流れていく僕のあとに乾いた僕が冷えて固まって
僕ときみの間に川が出来た
逢瀬の川に水は流れなくて、流れるのは時間だけ
時間のある限り僕はきみとひとつになって
気がついたら僕はひとりできみの中にいた
それから、ずっとふたりでひとり、心の中はとても広くて僕はきみの心の中で
時々迷子になりながら
それでもきみが僕をいつも見つけてくれるから
僕は何も怖がらずにきみの心の中にずっと住んでた
きみが死ぬまでずっと一緒に暮らした
きみが死んでもこの場所は変わらずにあって
僕はきみの匂いのする長い廊下をずっと歩いた
その先にきみが居る気がした
廊下はとんでもなく長くて今もまだ先が見えない
でもきみの匂いがするから
僕は寂しくなかった
それが100年続いて、知らないうちに広い場所できみにあった
変わらないきみだった
僕をみて、やあ、待ってたよ、と言った
そして、じゃあ行こう、と言って僕の手を握って、
1,2,3,と数えると、ふっと何も見えなくなって
身体の感覚も音も全部消えて、
だけど、きみの匂いだけがずっとあたまの中で香っていた
それが僕の人生の最後だ
匂いは消えず、最期にきみとまたひとつになって
僕は笑って死んだ
何も無い暗闇の世界の中に沈んだ
ふたりで

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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