最後のデジャヴ。

いつだったかきみが言った。どんなに離れて、あなたのことを忘れても
私がつけたあなたのしるしを辿って
あなたのところへ必ず行くわ。

きみがつけた僕のしるしってなんだったんだろう。
あれはきみの願いだったんだと思う。

だって僕はこれからどんなに未来まで行っても
きみと再会することはない。
すれ違いさえしない。
どんなに奇跡的な魔法を使ったとしても
きみは僕に気づかない。

僕を忘れたきみが見つける僕のしるしは
もう散ってしまった花びらみたいに拡散してしまって
拡大していく僕の印象を頭の中に浮かべるだけの
絶え間ない記憶の連想にすぎないんだ。
だから、僕に似た誰かをきみが僕と勘違いするような
デジャヴなんだよ。

僕の本当の名前を知らないきみには
夢みたいな話し。

またいつか来る四月の痛みみたいなもの。

きみがつけた僕のしるしは
時間から切り取られてあの四月を輪廻しながら
あの瞬間の中にだけにいる幻。

もう僕に会えないきみの最後のデジャヴ。

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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