強きもの、弱きもの。

爪の光沢が失われていくように
僕のいうことを聞かない僕の体が
あからさまに夜に奪われていく。
今日の獲物は誰だ?
ぐずぐずしてるとかみ殺すぞ。
僕の痛みはくすりでは消せない。
小さい頃、ひとりで部屋で聞いていた雨音が止まないんだ。
窓の外を見てる。
暗い雲、窓ガラスに描いた言葉。
もう忘れてしまった何か。
僕はどうして元に戻りたいんだろう。
先生、あなた趣味が悪いよ。
爪を切ったあと殺した。
小さなうめき声、あなたかっこ悪いよ。
砂時計をひっくり返して僕は時間稼ぎする。
死んだ先生のボールペンで
僕のカルテにライオンの絵を描いた。
なぜライオンかって?
僕はライオンになりたかったからさ。
強い者だけが生き残れる世界。
ドーパミンとかセロトニンとかどうでもいいよ。
冷たい指できみの夢に触る。
僕はきみに光り輝く愛をあげる。
どうか、どうか、神様、僕はどうなってもいいから
この子を守ってください。
宇宙時間で僕は全世界に宣戦布告する。
世界よ、オレを殺せ。
きみへ、
最後にきみの寝顔が見られて幸せだったよ。
僕はこれで抽象的な世界へ入る。
概念的な世界。
僕はきみの中にだけ存在する。
星の終わりに見る夢でいつかまた会おう。
さよならのキス。

 

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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