One Life, One Death.

僕は静かに狂っていた。
物音ひとつたてず、きみの寝息に耳を傾け僕は狂っていた。
僕は静かに狂気を纏った。
暗い海の底できみの笑い声が無音で響く。
言葉を失うべきときは既に過ぎ、
僕は止まない夢をきみに降らせるためだけに生きて(死なないで)
罪人が祭壇で空に祈る懺悔を踏みつぶした。
つまり、僕は炎だ。
いつか燃え尽きるまで激しくゆらめく予感のような存在だ。
寒がりなきみを消えるまで温めていたい。

夢が死の断片であるように
僕は幻想の早送りになってきみに届きたい。

ねえ、いつか僕はこの世界を憎んでると言ったよね。
でもね、今はこの世界が好きだよ。
君がいるこの世界に生まれてきてよかった。
聞いてる? 神様。
僕はあなたの選んだこの世界が好きだよ。

僕の一度きりの世界がこの世界であったことを
心から感謝します。

(sekai ga
boku wo
sabaku.)

 

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投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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