ふたりで孤独。

落ちていかないように歩いて、
階段を上れば、 見えなかったものが、遠くが見えてくる。
それは、感覚を麻痺させて
感情を平坦にならす。

遠くに見える美しい海は、物忘れを助長し
僕は、途中で立ち止まる。

虫の息の僕が虫の息の君に何を望むというのだろう。
願いは既に叶ってる。時間差で出逢った二人。

祈りを描く空は高く澄んで、
どこまでも続く世界の終わりまで僕を運んでくれる。

もう見えなくなった君はどこかで眠っていて
もういなくなった僕の夢を見続けているのかもしれないね。

(愛してる。)

いつまでも。言い続けるよ、きっと。
ばかみたいにさ。

その言葉しか知らないみたいに。

それでも、いい。
夢でもいい。

君の中でもう一度咲けるなら
椿でいい。

散って、腐って
土に還るなら、それでいい。

溶け合って、混ざり合って、粉々になって
君と僕はひとりになる。

ずっとひとりになる。
ずっと二人で孤独になる。

blog - 273

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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