トリガー。

blog - 08

 

 

 沢山の気持ちが落ちていった。優しく吹いて作ったとても華奢な白い綿帽子みたいな溜息が宙を舞っていた。

—– 9月1日2008年 ——-

恐ろしく張り詰めた空気が
そこを満たしていた。

僕は彼女の額に銃口をあてた。
彼女は僕の額に銃口をあてた。

気がつけば、

辺り一面の恋人達が
お互いに銃口を向け合っていた。

口は動かなくても
言葉が在った。

(愛してる。)

なんの合図もなく
けれど、同時に

お互いの額にあてた

ピストルの
トリガーを引いた。

真っ暗闇があった。
安らぎがあった。

静寂があった。

全部過去だった。

カタンと音がした。
ゆっくりとしゃがみこむ影が遠くまで伸びる。

彼女は僕を撃てなかった。
僕は彼女を撃った。

彼女はまだ温かかった。
けれど、もう息はしていなかった。

僕はその日から、
彼女のために泣いてくらすんだろう。
いつやむともわからない
夢のはての世界のこんな整然と混乱とした場所で。

彼女の名前はさよなら。

投稿者:

暁、闇。 akatsukiyami

アンビエントサウンド、ヘヴィメタル、エレクトロニカ、ノイズなどに教会音楽などを組み合わせて作られる彼独特のサウンドは、ダークで重いマシンビート、繊細で妖艶な旋律、攻撃的なノイズで狂気と安寧、相反する二面性を表現する。オルタナティブ、ヘヴィメタル、ゴシック、インダストリアル、テクノ、エレクトロニカ、クラシック、様々な様式で構築されるコラージュスタイルのサウンドは、彼が考える架空の世界や架空の国の物語からインスパイアされた世界観からイメージされるコンセプトで作られる。彼にとって楽曲を作ることはその世界観から生まれる物語を表現すること。箱庭遊びのように。

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