エンゲージユニバース。

25th/March/2005/00:28
エンゲージ。

それはいつかどこかでおこった
ぼくのめのとどかないどこかで
りくもそらもぜんぶばらばらにふきとんで
そのうえでくらしていたどうぶつやにんげんもいっしょに
あとかたもなくけしとんでしまった
あたりいちめんかわききって
りくもそらもこうやになってしまった
うちゅうにたったひとつうかぶこうやだ
あれたこうやでぼくはきみとけっこんしきをした
ずっといっしょにいようとねがいあった
りくもそらもどうぶつもにんげんもなにもない
あれはてたこうやのうえで

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10th/February/2015/18:30

きみのめをわすれない。
きみのことばをわすれない。
きみのおんどをわすれない。
きみのにおいをわすれない。
きみとすごしたひびをわすれない。
きみをあいしていたことをわすれない。
きみのてを。きみのほそいからだを。きみのよくとおるこえを。
ぜんぶぜんぶわすれない。
ぼくはちかう。
きみとのことはぜんぶわすれない。
きみのしゃしんもぜんぶなくさない。
こころにぜんぶあるきみのことをわすれない。
だからにどとであうことはなくてもきみをうしなうことはないのだ。
もうにどときみをなくすことはないのだ。
これがえいえんなんだよ。
(しってた、きみ。)

blog_5 - 147

忘れものは、椿。幻で。

12th/March/2005/02:31
忘れものは、椿。

眠りながら
無意 識と    意 識 の間に
階段を 作ってみ た
夢 を 見  る ≠ 代 替に
真白の 漆    喰のよう な
表面に 浮 か ぶ    斑点のような    軸索 の模 様 が
入れ替 わ り    たちかわり
現 れては 消え る
階 段 は上下に    忘 れる ほど永く
続いてい て
ひとつ 選 択を
    せ ま ら れ   る
マッ テイル
    そこで
    階段を降りていく決定をする
    失敗
    階 段を降りる
  漆喰を踏む  音が とかげ の影を
作ってい る
    とかげ  の    リズムで降りていく
階    段を降りる程
密 度が  高くなっていくのがわかるし
見える と見えないが
曖昧になっていく
どこまでも降り  る どこまでも 意 識    どこまで も 夕立
どこまでも自    分    どこまでも境 界
    どこまでも    細い糸
どこま  で行って も無意    識
ヒースローに忘れものをした
忘れものは 椿
    椿

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9th/February/2015/18:39

今日も変わらず冷たい気持ちでキーボードをタイプしていた。
ふと外を見ると庭に椿が咲いている。
夜灯りに照らされた椿。
大輪の椿に細かな雪が積もる。
本当は咲いていない。
幻で咲いている。
(輪郭に赤い朱色を、中心に鮮やかな青を。)
きみが泣いていた。
きみが叫んでいた。
きみが笑っていた。
震えるような冷たい風の中で。
(忘れものは忘れられたまま誰も取りにこなかった。)
手のひらが触れるデスクトップの冷たさがタイプする指を凍えさせる。
今日の最後にタイプするものを考えて今日は終わる。

忘れものは 椿
    椿

(やっと思い出した。)

バイバイ、椿。

blog_5 - 146

世界が終わる日。

4th/March/2005/00:00
リプレイ

一度は滅んだ王が
1000年前の伝言を読み上げる(現象として希薄ではある)

「すべてへ
 わたしは滅ぶが 祈りは滅ぶが 国は滅ぶが
 それは ただの現象でしかない
 現象であるから
 感覚も現実であるが
 ついに滅んでしまえば
 現象だろうが現実だろうが
 すべて無意識のうちに閉じ込められるのだから
 何も恐れることはない
 わたしと共に滅ぶすべてよ
 わたしはすべてが愛しい
 わたしと共に滅ぶすべてよ
 わたしはすべてを忘れるだろう
 それでもあらゆる空間に浮遊する
 輪廻の一点として
 永久に輪の外を回り続ける存在になることは誇りである
 未来に出会うすべてよ
 わたしは今からすべてになる
 どうか悲しまないでほしい
 どうか忘れないでほしい
 ふと気づけば あなたは わたしなのだから」

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8th/February/2015/18:37

世界が終わる日。
僕はきみに宛てて手紙を書いていた。
永遠に届かない手紙。
きみに対する想いときみへの感謝の言葉、そしてきみの未来への願い。
青いインクで綴った手紙は4枚。
その中に今日の僕の写真を入れた。
書き終わったのは昼過ぎで
手紙をポストに入れるために外に出ると太陽が膨張しているのが目に見えてわかった。
今日の夜、太陽が地球を飲み込む。
世界が終わる日というのはそう云う意味だ。
手紙をポストに入れた。
届くことの無い手紙。Eメールにはしなかった。
さようならきみ、僕は一足先に逝くよ。
(プツン)
ロンリー、ロンリー、ロンリーデイ。
バイバイロンリーデイ。

blog_5 - 145

せかいのはては廻る、そして忘れる。輪廻しない。

18th/September/2006/23:38
せかいのはては廻る

つめをかむ癖を(手は震えながら)
    雪がゆっくりと落ちていく景色を窓から眺めることを
   ノイズが気持ちいいと思う事を
      過去の優しかった言葉の群れを
つかみそこなったなにか(それは良きにせよ悪きにせよ)

  いそがなければならない。

最後の小節がはじまった。

ノイズがランダムに(正確には規則性を持つ)
             音符を食い散らかす。

(忘れてしまうすべてを。)

見たいと思って 見る事のできなかった東京タワーの真下を。
あきらめるほどには求めていなかった希望を。

(祈りを。)

ここにおいて、波に流されるまで眺めていようと決めた。

全部、波にさらわれるまでは、
   ため息も絶望もすべて砂の城の一部にして

  崩れていく線の形を(それが美しいのか、それはたぶん美しい)
     正確に覚えていよう。

          忘れていくその日まで。

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7th/February/2015/17:57

波の音を聞きながら記憶が少しずつ研磨されていくのを感じる。
記憶が一つずつ波にかき回されて砂に削られていく。
少しずつ記憶の粒は小さくなってやがて消える。
それは忘れるという機能。
一つずつ忘れていって新しく覚えてそしてまた忘れて、それを繰り返す。
忘れた記憶はどこへ行くのか。
忘れられた記憶は全て世界の果てに行く。
世界の果ての浜辺には沢山の記憶が落ちている。
(それに触れると、ちくんと痛い。)
ここに流されてくる記憶は全体を留めているものは少なく大体は断片的な欠片の記憶しか無い。
(だから、感覚的なイメージしか掴めないものが多い。)
記憶には削られやすいもの、削られにくいものの2つの特性があって、
幸せな記憶は柔らかで削られやすく悲しい記憶は固く削られにくい。
そうした理由で落ちている記憶の大体は悲しいものが多くなる。
だから触れると、一瞬痛い。悲しみの痛みだ。

悲しいはどうして痛いの。
かなしいはどうしていたいの。
kanashii ha doushite itai no.

波の音を聞きながら遠くから聞こえる言葉に涙する。
悲しいはどうして痛いのか。
僕はそれを知っている。
悲しいは××××から痛いんだよ。

世界は冷たいもので出来ているから心の中はとても冷たい。
悲しいと冷たいは似ている。
僕は、私は、それを最初から知っていた。
生まれたときから知っていた。
この世界には悲しみしかないことを知っていた。
だから願うんだよ。
きみの心が温かくなりますようにって。

blog_5 - 144

語りの残した言葉。(3)

25th/September/2006/15:00
語りの残した言葉。(3)

永遠について、
一万年 考えてみたよ。
六万年 考えてみたよ。
十万年 考えてみたよ。
僕はもう そこに居ないけれど
百万年 考えてみたよ。

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6th/February/2015/18:55

悲しくはないけど嬉しくもなかった。
きみが去ったあと贈り物のように飾られた二組ずつのカップやナイフやフォークが一人の部屋で一際輝いて見えた。
この愛は永遠だと言ったきみが去り、僕は永遠を失った。
けれど僕にとっての永遠は恒久的で完全な永遠で、だからきみが言った永遠は本物ではない。
きみは綺麗な文字で永遠を語ってみせて僕を喜ばせてみたけど結局きみの永遠なんて偽物だった。
僕はそのことで特別にきみを恨んだりはしていないよ。
ただこの世界の事象は本当に繊細なバラリンのように壊れやすいということを学んだだけ。
あれからきみの行く先を何度か辿ってみたけど意味の無いことだと気づいてもうしていない。
噂話しに聞くきみの幸せな風景を直視出来ないこともその理由のひとつだ。
僕は寧ろ喜んで良いはずのことを素直に喜べない自分に嫌悪感を感じる。
一度は一緒に過ごした人の幸せを心から喜べない。(どうして。)
永遠と言う言葉できみを縛れると思っていた僕の短絡的な考えが絶望の原因だった。
それでも絶望するだけましだった。3年前までは。
今はもう絶望を通り過ぎてしまった。
午前3時に目覚める。
僕はすることもなく永遠について考える。
え、い、え、ん、
言葉にすると意味がわからなくなる。
ディテールが曖昧になって文字が文字でなくなる。
ゲシュタルト崩壊する。
(5分後)
きみのことを僕は永遠に忘れない。
これは本当の真実だ。
きみに出来なかったことを僕が実行する。
だからきみはそこからただそれを見ていれば良い。

僕は透明なカプセルを口に挟みながら永遠を実行する。

blog_5 - 143

私のいない私の世界で私の願いを叶える世界。

3rd/October/2006/23:22
木蓮伯爵の季節。

憂鬱なうたばかり作って、
気がつけば泣いている。
そんな羊がいた。
羊は革をはがれ、いまは遠い海の向こうへ流れていった。
けれど、僕はそんな羊がうらやましい。
自分の感情を表現する事ができる羊が。
僕はいつか元に戻れるだろうか?
階段を降りたり上ったりしながら考える。
そもそも元ってなんだったろう。
ひそひそ声が聴こえる。
うわさ話が聴こえる。
もうすぐ終わるだろうって。噂している。
けれど、終わらない。
通りすがりの太った兄弟に
僕の真実を占ってもらう。
兄は語らない。
弟が語る。
弟が語ることばは、普通にはわからない言葉。
僕の待つ時間は永遠より長いでしょうか?
弟は飽きてしまって答えない。
お菓子がなくなってしまった。
弟はもう答えない。
兄は行ってしまう。
弟も後を追って歩く。
僕は取り残される。
僕は自分の魂の中にだけでしか生きられない。
(きみになりたい。)
散ってしまって、華は木蓮で香りが辺り一面に漂っている。
また、この季節だ。
木蓮伯爵が現れる。
木蓮伯爵、僕を連れて行って。
僕をここから、どこでもいいから。

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5th/February/2015/17:38

言葉が宙に舞ってひらひらと漂っている。
言葉にはそれぞれ重みがあり、属性によって重さが異なる。
悲しい言葉はその中でも特に軽い種類に属している。
僕はそれを利用して悲しい言葉だけを選別する。
宙に投げて言葉が舞ったら、少し時間を置く。
重い言葉が落ちていき悲しい言葉だけが宙に漂う。
それを僕は掬う。
掬った言葉を悲しい順に並べて僕は悲しい物語を作る。
(私のいない私の世界で私の願いを叶える世界。)
きみはそれを読んで泣いているんだよ。
僕は悲しい世界に置き去りにされた。
それは本当に悲しい願いだけを叶える世界で、簡単に僕が死ねる理由を用意する。
(それが、世界の果て。)
僕は死にたかったからそれでいい。
僕はその世界で何回も死んだ。
本当に死んだことはないけど頭の中では何千回も死んでるんだ。
人が本当に死ねるのは一度だけだからね。

blog_5 - 142

破壊と永遠のアンソロジー。

12th/October/2006/08:31
破壊衝動機関。

蛍光灯の光る群れとタイルに反射する光り。

それは壊せと言う。
そして、流れる音は加速する。

見えないものがほしいと言っていた男が
本当に欲しがっていたものはなに?

水晶の瞳から海を作り出すミクニ。
1000年前に滅んだ王国。
線の細さにフェティシズムを感じる誰か。

言葉を切り刻んで
なにか別の物語を作ろうとした
夢の中ではいつも雨が降ると嘆いた弱い男。

すべてが意味を持つし
すべてが一瞬にして意味を失う
それは真実…。

そう言って羊の首を狩り続ける
ここに登場した人物や

(脊髄の痛みはやんだ?)

夢と現時点ではなにも変わらない現実。

その現実も本当に存在しているのか
わからなくなる男。

(狂っているわけじゃなく
(かわいがって欲しいだけさ。

眠るまえにピンクのインクが壁から流れ出して
僕は混乱する。

しかし、冷静に考えてみる。

見えないものが欲しいと言った
男のことを思い出す。

(成層圏ではキャノピーが凍るんだよ。)

鏡が1メートルおきに配置されている。
その長い廊下を蛍光灯の光りの群れと歩く。

永遠だ。

それが永遠というものだよ。
             (いま永遠てきこえなかった?)

長い廊下を歩きながら、(それは夢の中だけれども)
僕の現在を認識できる程度の覚醒された知覚で
認識できるすべての音を破壊する。

階段をおりて
忘れていった世界を破滅させた音も、

すべてがあの瞬間に戻ろうとする意識の
コンプレックスを形成している。

それはどんどん大きくなって砂の宮殿くらいに膨らみ続ける
僕の夢は逃げることなく続く。

(すべて一人称で語れないのかしら)

////////////////

4th/February/2015/17:50

大量の言葉やきみの夢がこの世界に溢れている。
それを僕は端から順番に食べていく。
いつかきみに追いつくだろうか。
世界はこんなにも広大でその世界を覆い尽くす大量の言葉、きみの夢、それを全部食い尽くす。
そんなこときっと出来ないだろう。だから、食べるのはやめて見ていよう。
悲しい言葉ばかり僕は選んだ。
悲しい夢ばかり僕は選んだ。
僕は悲しくなる。
とても悲しくって死にたくなる。
そんなことでは死ねないよってきみが言う。
優しくない方のきみが。
僕は何故死にたいのかわからなくなる。
それで今ここにいる。
きみの悲しみで一杯のこの世界。
僕は世界の果てでそれを見ていた。
ただ眺めていた。
いつかこれも終わると知ってもただただ眺めているだけで何もしなかった。
それが優しさだと知っていた。
だから僕がここできみをちゃんと殺してあげる。

blog_5 - 141

溢れる、愛しい、悲しい。

31st/October/2006/00:26
冷たい海のあふれる涙。(かたりの言葉)

カップに水が一雫ずつ落ちる。
いずれは溢れるだろうけど
まだ当分溢れそうにはない。
(その雫はミクニの涙?

(もしそうなら船をださなきゃ。

カップに雨が降る。雨。
カップはすぐに溢れてしまう。

誰か呼んだ?
なにか聞こえた。
だけど本当に溢れているのは
ミクニの悲しい風の吹く海。
こぼれたら
ミクニがやってきて
水晶の目で見つめる。
その水晶の中にはミクニの海があって
ミクニの見えない水晶の目から
涙が流れているのが見える。
その目を見たら
世界のすべてがわかるという。
光りと闇の世界。最果て。
猫がたくさんいて
並んで列を作っている。
ミクニのために。

カップに降る雨はミクニを呼ぶ。

語りは、毎晩僕のカップには
雨が降るよと言った。僕には意味がよくわからなかった。

////////////////

3rd/February/2015/19:15

悲しい記憶のきみの睫毛に青色の雨が降る。
スクリーンの向こうのきみに温もりを感じながら愛しいと思う。
愛しいと言う、
悲しいと言う、
きみと踊る世界の果て、夢見て。

(薔薇の咲き乱れるきみの声。)

世界の果てに降る雨は苦い。
苦いのは嫌い。
儚い夢と消えたとしてもきみに出逢えてよかった。
僕はずっと待ってるよ。
世界の果てで待ってるよ。
昨日の世界の輪廻の果てで。

blog_5 - 140

語りの残した言葉(2)

1st/November/2006/17:58
語りの残した言葉(2)

飲み終わったコーヒーを片付けようと
語りに近付くと語りはカップを盆の上に載せようとして落した。
ガチャンという音がした。
語りどうしたの?というと
ちょっと熱っぽいと言って
目を閉じた。
たしかに語りの頬は赤くなっていた。
額に手を当てるとすごく熱い。
大変だと僕が言うと
語りは、立ち上がって寝ると言う。
僕が薬を持っていっても
飲まなかった。
そして、たかが風邪だろうと言った。
けど、風邪をこじらせて死ぬ場合もある。

そのときはそれでいい。
本当にどれだけ生きるということが
自由を束縛しているか
きみはわからないの?
生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っていることに気付かない?

だけど、死んだら自由もなにもないよ。
なにもないことが本当の自由だとしたら?
語りはそう言って向こうを向いて眠ってしまった。

生きていこうとする気持ちが鎖になって
身体中を縛っている。

僕は語りの言葉をメモした。

/////////

2nd/February/2015/18:12

煙草を吸いながらACIDMANの「世界の終わる夜」を聴いていた。
タイトル程に世界の終末を歌った唄ではないけれど僕はこの唄が好きだ。
世界の果てに住む僕にも世界の終わりを願う僕にも共感出来るメロディがそこにはある。
さて、僕の世界と言えばこれを読むきみ達には僕の住む世界がどんな風に映っているだろうか。
大気圏まで続く高い壁に囲まれた社会と途絶された世界とか
何処までも続く海辺のある無人島のような世界だろうか。
実際の僕の住む世界は現在のところAmazonでCDを注文すれば次の日には届くようなありきたりの世界だ。
残念なことにね。
でもね、本当はね、僕の世界は違うところにあるんだ。
海がとても青くて何処までも砂浜が続くような暑い真夏だけの世界。
それは何年もかけて構築された精密な夢のように希薄だけど実際に存在する。

ほら、本当に青いでしょ。
見てよ。
こんな風景が何処までも続いているんだよ。
ここでは一緒になれないけど景色だけ見せてあげる。
目で切り取ってシャッターを押して僕の海を胸におさめて、

これ全部あげるー。
だから僕のこと忘れないでねー。
世界が終わっても僕のこと忘れないでねー。
だい、だい、だい、大好きだからー。
きみのことが大好きだからー。
バイバーイ。

blog_5 - 139

語りの残した言葉(1)

1st/November/2006/17:59
語りの残した言葉(1)

語りはファブリック地の柔らかいソファに座って
本を読んでいた。
ソファにもたれてはいなくて
背中を伸ばしたままで。

僕はどうして本ばかり読むのかというようなことを
聞いたと思う。

語りはこちらを一瞬向き
前に進むためと一言言うと
また本に視線を戻す。
そして、さらに続けた。
前に進むためには
後ろに捨てるものが必要だ

それはきみにとって何?と僕が聞くと。
今のところ時間だと答えた。

時間を捨てて前に進むのか。
僕は秒だから常に
語りに捨てられていくわけだ。
僕はなんとなく
それは悪くないな。と思った。
語りに捨てられるなら
それは幸せかもしれない。

前に進むために後ろに捨てるものが必要だ。
僕はその言葉をメモした。

/////////////

1st/February/2015/17:41

きみはまた一つハードルを越えた。
後ろを見てご覧沢山のハードルが見えるだろう。
あれは全部きみが越えてきたものだ。
(悲しい夢を見る。
それは僕にとって記憶の鑑賞装置。
大切な悲しみのライブラリー。)
外では大輪の雪が舞い散り
地上には足首が埋まる程の柔らかな雪が積もった。
僕はこの雪を綺麗だと思うけれど
必要に応じて片付けなければいけない。
それと同じことだと思う。
僕はこの世界を憎み続けながら留まり続ける。
僕は死にたいと思いながらこの世界に生き続ける。
願いは叶うものとは限らない。
それを知っているから僕は見ない振りでそれを全部片付ける。
良いとか悪いとかじゃなく
正しいとか正しくないとかじゃなく
純粋に堕落するために。

blog_5 - 138