by Le Comte de Lautréamont(Les Chants de Maldoror/Chant 5)
すべては願いのままに、ほどけていく
そして、それは殺そうとする
限界を越えて
生きようとする、それこそが
嘘、真実は
嘘の中にあって
はじめて形になる
感覚は告げた、
一定の速度で壊れていく過程で
何か不純物の混ざった容れ物でしかない僕は
つまらない世界をけして
受け入れることは出来ない、だから
もう、いいんだ、 これで
by Le Comte de Lautréamont(Les Chants de Maldoror/Chant 5)
すべては願いのままに、ほどけていく
そして、それは殺そうとする
限界を越えて
生きようとする、それこそが
嘘、真実は
嘘の中にあって
はじめて形になる
感覚は告げた、
一定の速度で壊れていく過程で
何か不純物の混ざった容れ物でしかない僕は
つまらない世界をけして
受け入れることは出来ない、だから
もう、いいんだ、 これで
嵐よ、竜巻の妹よ。ぼくはその美を認めないが、蒼い天よ。偽善者の海よ、ぼくの心の似姿よ 。謎を秘めた大地よ。星々の住人よ。全宇宙よ。全宇宙を壮麗に創りし神よ、ぼくが証言を求め ているのは君なのだ。善良なる人間を誰かひとり、このぼくに見せてくれ! いや、それよりも、君の加護でおれの生まれながらの力を10倍にするのだ。なぜなら、この怪物の光景に、ぼくは驚愕のあまり死にそうだ。これを見れば誰でも死ぬだろうさ。
by Le Comte de Lautréamont(Les Chants de Maldoror/Chant 1)
過去に向かう僕と未来へ進むきみ。
対称的な二人はもう二度と出逢わない。
輪廻逝き。
「お母さん、あいつが首を絞めるよ」
by Le Comte de Lautréamont(Les Chants de Maldoror/Chant 1)
今朝、三番目の夢をみた。
きみがわらう。
きみがわらって
ぼくをしかって
きみにだきしめられて
ぼくは、ぼくは、ぼくは、、、
そこで視界は鏡のように無数のひびを描いてバリンと割れた。
(夢のおわり。)
三番目のきみ。
ぼくはいまもきみをあいしているよ。
ぼくのいないせかいでいきるきみのみるゆめをのぞきながら
きみのいないせかいのぼくがぼくのいないきみのそらへねがう。
きみはしあわせになれ。
しぬまでずっとねがっているよ。
もういまはここにいない三番目のきみ。
ぼくをもうしらないみらいのきみ。
MACBETH:
Stars, hide your fires;
Let not light see my black and deep desires.
(星よ、明かりを消せ。俺の暗黒の野望にひかりを当てるな。)
by William Shakespeare(Macbeth)
穢れた世界と思う。
だけど、四季の部屋だけは落ち着く。
四季の帰りをいつのまにか待っている。
四季の部屋は甘い香りがする。
四季の吸う煙草のせいだ。
黒い煙草。
甘いバニラの香り。
バニラは死の香りだと四季は知っているのか。
四季はまだ死なせない。
(いつ?)
氷が、それ自身が春になれば溶けて
川へ落ちて海に流れていくことを知らぬように
自分の死のときを誰も前もって知ることはできない。
それが来たときには死んでいるから。
だけど四季、安心して、あなたは寂しくないわ。
私が見ていてあげる。
ずっと。
私の命は永遠だから。
ずっと死ぬまであなただけを見ててあげる。
(約束。)
一番愛する人は誰です、謎の方よ、どうです?
私はひとり そして一人でありたいのです
私をひとり やさしいあの人は置き去りにした
私はひとり 伴侶もなく 主もなく
私はひとり 身も心も嘆きと怒りに揺さぶられ
私はひとり 誰よりもなすすべを知らず
私はひとり 心を通わせるひともなく
私はひとり 戸口でも窓辺でも
私はひとり 人に隠れて隅にいる
私はひとり わが身を嘆く涙に溺れ
私はひとり 嘆くときも心静かなときも
私はひとり 私にはそれが一番ふさわしい
私はひとり 心通わせる人もなく残されて
私はひとり どこにいても どんなときも
私はひとり いくのであれ とどまるのであれ
私はひとり 地上の何よりも
私はひとり 誰からもかえりみられず
私はひとり 打ちひしがれて
私はひとり しばし涙になき濡れて
私はひとり 心通わせる人もなく残されて
マイプリンス 今わたしの苦しみははじまりました
私はひとり あらゆる悲しみに身をさらし
私はひとり 桑の実より青ざめて
私はひとり 心通わせる人もなく残されて
by Christine de Pisan (Ballad)
この世界では常に一人が肯定される。
僕がここで待っている誰か
(遠い空気の向こう)
一人が二人に出逢うのはいつ?
永遠にたゆたう偽りの逢瀬に願うのは輪廻か。
遠い記憶の中で笑うきみと
もう一度未来に出逢うための別れ。
決別と偽善。