沈む綺麗なきみ。

水槽に沈む君はとても綺麗。
水泡に包まれた君はとても綺麗。

この夢の中で出逢った二人は、
残酷な夢を見る。

けれど、それは幸福の象徴。

しがらみから解放された僕は、
手首の傷を隠しながら空へ舞う。

いつもと違う君を見た。
千年の時間差があった、そして、それは永遠。

意味のない言葉を羅列して
僕は君を傷つける。

だから、空は嫌いだ。

俯瞰で見てよ。
三次元で見ないで。

だから、さ、そういうことなのさ。

わかる?
君に。

遠い春の花びらに君をのせて
僕は追憶の彼方。

ねぇ、もう行こうよ。
夢のはても、崩れかけてる。

君と一緒に歩いた道をよける。

それは悲しみが止まらないから。
きっと、星くずみたいに消えていくから。

君の手をもう一度に握りたいな。
もう一度、出逢おうよ。

お願いだよ。

そして、出逢ったら本当のさよならをしよう。

(それが彼の望みだから。)

blog - 060

11月14日、曇りのち雨。

君の手が僕の手を掴んだ。
そして、抱き締められて眠りに落ちた。

それは、一瞬の出来事だった。
だから、忘れない。
言葉が思いつかなかった。

正しいと思うよりは
間違いと思った。

でも、それでもあの瞬間には驚いた。

君を傷つけたくない。
そして、傷つけられたくもない。

これが、絶望と天使の殺し合い。
僕が絶望で、君が天使。

どっちが勝つのかな?
どっちにしても、これが「愛」と呼ばれる現象。

これが愛だってわかった。
だからこそ、伝えたい。忘れていないよ。
君のこと、全部のこと。

だから、さよなら。

11月の雨。

小さく音がしていた。
窓の外を見る。雨が降っていた。
とても細かくて静かな雨だ。

11月の雨は、
僕の心に君の名前を呼ばせようとする。

だから、僕は囁いたよ。

空は所々薄いグレイで
僕は少しだけ憂鬱な気分になって

君の名前をまた囁いて、
君の返事を待つ。

それは在るはずもない世界だと知っているけど、
夢はいつか遠い未来で叶うと願った。

願うことは自由。
忘れていくことも、全部、

自由。

雨は細い線を作りながら
絶え間なく僕の目から君の記憶へと落ちていった。

blog - 058

色相環。(しきそうかん)

優しいねって、言ったきみ。
あれはいつだったけな。本当は、優しくなんかない。
ただ、君が大切だっただけさ。

そう言った彼は、
空を見上げて
思いっきり空に向けて手を伸ばすと、

「さよなら。」と叫んだ。

そして、それが合図になり、
彼のモノクロームの世界は消え去り、
再び、色彩が彼の世界を包んだ。

色に溢れた極彩色の痛い世界は
彼の魂とひきかえに、彼に記憶を綴った。

夢の世界、夜の世界、
彼の世界、彼女の世界、すべて、世界。

この夢のはてで
何千億という色相でくるまれた彼の目には
いくつもの未来が映った。

そして、それらが示す言葉は
全て「愛」と呼ばれた。

(そうして、彼の夜は夢に還っていく。)

それが、全てさ。

blog - 057

空気になっても、

温かいスープが欲しいな。
柔らかい君が欲しいな。言葉より、大切な未来を
小さなポケットの中にしまいこんで

僕は空へ向かった。

ここから見える景色は
なにもかも朧気で、(だからこそ美しい。)
そして、青い世界。

遠くから響く君の声に
僕は耳を澄まして溶けてゆく。

そう、だからこの物語は
いつでもリセットが出来る。

いつでも望めば、ほら、
ゼロに戻る。

けして、マイナスにはならない。
だからもう、泣かないで。

君の涙は全部君のために使って、
そして、君の未来を温かいスープみたいな
心、温もりで満たして。

そうだよ、これが僕の告白さ。
(その日は真夏日だった。)

空気になっても、抱き締めてあげる。

blog - 056

クローズド。

馴れ合いが揺れていた。
そして、出逢う。もう一度、出逢う。

いい、この世界の顛末は君しか知らない。
だからもう、暮れゆくしかないんだよ。

そうして、出逢った二人は、
どこへも逃げることが出来ない。
だから、心、開いたまま、
夢の中で踊る。

ああ、そうだったね。
君の世界とは違う構造さ。

(けど、こっちの方が真実に近い。)

良く言えば、理想化された世界。

この最果ての砂漠で
氷点下の夢をみて、あなたは笑う。

それで、私はその氷の世界の中で、
何をするかといえば、

いつものように生け贄を用意して、裁くだけ。

(私が調律士?)

それが役目。
そして、希望。

(我思う故に我在り。)

だから、私は存在しない。
夢のように儚く、そして戸惑う。

さよなら、

誰か、さよならをここへ呼んでおくれ。
私の元へさよならを。

(さぁ、おいで。)

かわいい、かわいい、さよなら。

blog - 055

女王闇の肖像。

この世界が、、、、
暮れてゆく。
見届けたい、心の根が腐り果てるまで。
最後の世の末まで。

輪廻はいらない、そのかわりに永遠の命を望んで、もうやめにしよう、とりとめの無い戯れ言を交わすのはよそう。

(天使殺しが命乞いするとは厚かましいな。)

あなたの目に映る私のあなたの目には私がまた映っていてそれを永遠に繰り返しているのだと、どうして気がつかないのか。
(鏡越しに見るあなたは私の目の中の私。)

(この世界が欲しいんだろう?)

ねぇ、そうだろう。
女王闇。

あなたに捧げるための赤い絨毯を作るために何人の血が必要だったのかあなたは興味がないらしい。父親を亡くしたばかりの若い娘。婚約を交わしたばかりの娘。両親を亡くしたった二人で生きてきたまだ10歳の姉。他にも、(もう黙っておくれ。可愛い私の、、)

(絶え間なく降り続く雨、絶え間なく溢れていく雨、絶え間なく凍えていく心。忘れていたことも映った水たまり、そこに見えたのはあなた。雨の公園。)

私はもう行きます。女王。

冷たい空気を纏って私は逝く。

そして、穢れた魂を浄化し
もう一度、あなたに出逢いたい。

もう一度、あの赤い月の下で
あなたに触れたい。

そのためなら、何千人だって殺します。

り・ん・ね

あなたへの輪廻。
あなたへの回帰。
あなたへの還元。
すべては、あなただけのために用意したのです。

 

 

blog - 054

波打ち際の砂の城。

    揺れる絵の具。
怠惰な憂鬱。
目に見えない君。
連続する記憶。
見せかけの誘惑。
ランダムな心。
不安な休日。
砂時計の砂。
計られた愛情。全部、僕が集めたコレクション。
どこに飾るのかと言えば

それは僕の空白の中に。

死んでいくのが君なら
僕はそこから目をそらし

何もなかったようにきっと振る舞うだろう。

(キーを間違える。)

これが全て夢なら
語りは現れることはなかった。

現実。
それは、いつでも一瞬先の未来を期待させる。

君の居ない世界は、波打ち際で作る
砂の城に似てて。未完成のままだ。

無から生まれた僕たちは、最終的に無に帰っていく。
それが進化というなら
語りの言った、最後の夢とは死。

それが義眼を通して見た過去。
適当に見届ける。

この世界では、僕が王。
だから、あなたは僕のコレクションの一つとなり。
永遠にここから出て行くことは出来ない。

現実は相殺された僕の夢さ。
さぁ、君は付いてこれるかな。

今一度、砂時計をひっくり返そう。
そして、君へ捧げよう。

このコレクションは全て君のもの。
あとはご自由に。

それが僕に残った最後の希望だ。
君にならきっと似合う。

blog - 053

記憶の記憶。

君の吐息が凍ってた。
僕はそれにふっと息を吹きかけただけさ。それが二人の出逢いだった。
そして、辻褄の合わない恋をした。

けれど、それでも良かった。
愛してたから。

だから、後悔はしていない。
普通の不便さは最初から知っていたさ。
誰にも言えない言葉ばかり、
君に求めた。

あれは僕の我が儘。
それを許したのは君。

真夜中の雨の中を君と二人で歩いた。

それがいくつかの記憶のひとつだ。
いつか、朧に消えていく前に君に伝えたかった。

ねぇ、忘れてばかりいないで
時々は僕を思い出してよ。

君の凍った吐息は、今も覚えてる。
シベリア、黒い夢。

繊細な君が笑顔を作るとき、
僕はどんな顔をしていただろう。

今更思い出したとしても
何も変わることのないことが真実なのだけどね。

忘れていこう。
冷たい記憶は忘れていこう。

君の温もりを覚えてる。
唇の体温も。

例えば、これが全部夢だったとして、
あの時間に戻れたとしたら

僕は君を二度と手放さないよ。
だからもうお休み。

君との言葉遊びは追憶だ。
愛しているよ。

こんな11月の夜のなかでも。

blog - 052

ラブ・イズ・スターダスト。

冬の海は綺麗ね。と君が言った。
僕はその声に振り返る。けれど、君はいない。

冬の海は儚くて綺麗ね。とまた、君が言った。
僕はもう一度その声に振り返る。

きみが

ほんの少しだけ微笑んだ。
そして、すぐに消えた。

世界の果ては、今日も真夏日で、
太陽に焼かれた僕の目に午後16時のスコールが降る。

ガラスの反射みたいに
きらりと光る君の爪が愛しい。

(ギザギザに光るリング。)

この世界でふたりで生きていこうよ。

たとえば、暗がりに
たったひとつ光った小さな閃光みたいに輝いていこうよ。
そして、本当の永遠を奪うんだ。

だから、君はそこで待っていて。

いつか、そこに落ちる星屑みたいに
僕が降っていくから。

そうだよ、これが君の世界で愛と呼ばれる現象。

そして、揺らぐ季節の儚い出来事。
けれど、心、温もりで包む心象。

(だから、もう、、、、、、。)

 blog - 051