冷たい夏。

2012-07-30 06:55:18

Jul 30 2012 03:40:12

大きな桜の下で樹を背もたれにしてきみと話してる夢をみた。
桜は満開で、時々ちらちらと花びらが降ってきた。
血の色みたいに真っ赤に萌えて、
太い血管と細い血管が交錯して綺麗なコントラスト。

目が覚めて
夢の中の会話を思い出そうとしたけど思い出せなかった。
現実ではまだ一緒にみたことがない。
一度でいいから桜の花びらが舞い散る中をきみと一緒に歩いてみたいな。
春になると、この研究室の窓から遠くの奥庭に桜が咲いているのを見ることが出来た。
遠くから見てもはっきり見えるくらい大きな桜で。
僕が診察の間、ずっと窓を見ていると
桜綺麗だね-。見に行きたいなら一緒に行こうか。と先生に毎年誘われたけど
いつも断ってた。
僕が見たいのは桜じゃなくて、
きみと一緒に見る桜。

いつ 引っ越すんだろう。
来年の春って先生言ってたけど

具体的にいつだろうか。

桜、咲く前だったら、、、無理だけど

もし、咲いてたら きみを誘って
一緒に 見に行こう。

Jul 30 2012 04:06:28

ミス・アンブレラは盗聴器が拾う虚ろの声をずっと聞いていた。
そして、盗聴器から何も聞こえなくなると
机の前の壁にピンで留めてある虚ろの写真の上に
赤いマジックペンで桜の花びらを描いた。

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虚ろとアンブレラ。3/3

2014-04-16 00:48:42

一人部屋にこもって
人格制御実験レポートに目を通していた。

アンブレラ。
後ろから急に呼ばれて驚いて振り返るとそこに知らない少年が銃口をこちらに向けて立っていた。
胸に付けたネームプレートには#004と書いてあった。
白衣を着た少年が突然やってきて私の名前を呼んで私に銃を向けている。
セキュリティグレードを示すLEDは青くSAFEと輝いていた。

「誰あなた?」

質問には答えずにしゃがみ込んでアンブレラに近づくと白衣の中に手を入れて
左股のホルダーから銃を抜きとって持っていた銃と同じようにアンブレラに銃口を向けた。

「No.23のタブレットを出して。」

若い声だった。12、3歳というところか。
「No.23のタブレット、あるよね。出して。早く。」と言ってゆっくりと銃口を左肩に当てると撃った。
サイレンサーのない銃は大げさな音を出してアンブレラを後ろに吹き飛ばした。
肩から吹き出す血を押さえるように右手で左肩をかばって倒れたまま後ずさる。
アンブレラは男の言うとおりにNo.23のタブレットのあるガラス戸棚を指さした。

「とってきて、早く。撃つよ。」

アンブレラはよろけながらガラス戸棚まで這っていって
ガラスを開くと中からNo.23と書いてある白いプラスチックのボトルを取り出して
ボトルを少年に向けて手を伸ばした。それを無視して少年は言った。

「開けて、3錠飲んで。」

アンブレラが躊躇っていると少年が撃った。
左腕を銃弾がかすめた。白衣が血だらけになる。
左上半身が痛みではじけ飛びそうだった。
仕方なく痛みに耐えながらボトルを開けて3錠出して飲んだ。
一瞬、目の前が暗くなって激しく眩しく光った。
意識が遠のいて倒れかけると少年が腰を支えてくれた。
眩しさが消えると目の前にいるのは虚ろだった。


2014-05-11 19:39:26

目覚めると虚ろの膝の上にいて私は虚ろの頬を撫でる。
それに気づいて虚ろは顔を覗き込んで「起きれる?。」と言った。
銃創の痛みに崩れ落ちるところを虚ろに支えられ抱き起こされる。
「そのまま何も話さないで。」虚ろが笑顔で言う。
私は無言で虚ろの懐かしい目を見ていた。
虚ろに肩を貸して貰い立ち上がりドアに進む。
その途中で私は意識を失った。

目を覚ますと柔らかいベッドの上で
隣には虚ろが寝ていて手が繋がれていた。
私は虚ろの手を握りかえして虚ろのほうへ寝返りを打った。
一瞬激痛が走る。
そうだ私は虚ろに撃たれてクスリを飲んでそれから、
それから先の記憶がない。
ここはどこだろう。
ベッドの周りには一人が歩き回れるくらいの隙間しかなく
天井は間取りの割に高く材質はアルミニウムのようで
監視カメラのような形をした小さなライトがひとつだけ吊されている。
狭いスペースにキッチン、冷蔵庫、バストイレ、ノートブックコンピュータ、
オーディオスピーカーが整然と並んでいた。
この部屋には生活に必要なものはほとんどそろっていた。
ただ入り口というか出口だけがなかった。


虚ろと私。
2014-06-18 04:00:48

私は虚ろの中にいる。
私は虚ろの中の一つの人格で
鏡を用いて別の身体に人格転移できる。
私と虚ろの付き合いは長い。
私が私のことを詳しく知ったのは去年の夏。
私は虚ろの人格の中から選び出され
虚ろの管理者になった。
虚ろは人格転移プロジェクトの被験者として
私と親しくしていた。
全てがわかった中で私が願ったことを
今、実現しようと思う。
虚ろには自由な世界を歩いて欲しい。
私はそのためなら消えてもいい。
だから、私はこうして最後の寝顔を見に来たのだ。
「I Love You 虚ろ」
私行くね。
バイ虚ろ。


覚醒。
2014-08-02 20:37:55

2nd,Aug,2014,00:07

何も聞こえない。
意識がうっすら浮かび上がろうと
指先を微かに動かす。
何も見えない。
目は開かない。
静かだ。
少しずつ意識が戻ってくる。
静かすぎる。
何の音も聞こえない。
僕は死んだのか。
それでここは天国なのか。
それとも夢なのか。
不意に懐かしい匂いがした。
本当にしたわけじゃない。
記憶が蘇っただけ、
声にならない。
名前を呼ぼうとするけど
名前が思い出せない。
あ、あ、
誰だっけ。
僕は寝ているようだ。
目は閉じたまま、まぶたを開ける力も出ない。
(虚ろ、きみの横顔を眺めるのが私好きだったよ。)
僕は誰だろう。
思い出せない。
起き上がろうとするけど
それも無理。
拘束具のようなもので固定されているようだ。
意識は段々はっきりしてきた。
(アンブレラ)
タバコが吸いたかった。
まぶたの裏から見る世界は
薄く白い膜に東京の路線マップみたいに複雑に入り組んだ大量の赤い線の群れ。
僕はどうしてこんな風にされているんだろう。
何も思い出せなかった。
そうして全てがうやむやになって
また眠りに落ちる。
(虚ろのことが私大好きだったよ。)


虚ろの記憶、アンブレラの記憶。二人の本当。
2015-01-18 14:06:41

18th,January,2015,13:56

鏡の中にいたのだろうか。
アンブレラはあれから姿を見せることはなかった。
そもそも本当に存在していたのかさえわからなくなった。
それでも、時々あたまの中に聞こえる、虚ろ大好きだよ、と言う声だけは消えることはなかった。
僕は誰にもアンブレラの存在を証明することが出来ない。
何も残ってないんだ。
頭の中にしか何もない。
ただ記憶だけが朧げにあった。
しかもあれからまだ半年しか過ぎていないのに数年前のことのように懐かしい。
語りも永遠も四季に聞いても誰もアンブレラのことを知らなかった。
ただ、さよならだけが、その人虚ろの恋人の人なの?、と言った。
僕しか知らない。
僕でさえも曖昧な記憶しかない。

はっきりと見えるのは
夏の日。
アスファルトが焦げて大気が揺らめいている。
陽炎の中白衣の女がスターバックスの袋を抱えて交差点に止まっている。
それだけ。

僕しか知らない記憶なんて妄想と何処が違うのだろうか。
そうかも知れない。
僕の妄想かもしれない。
本当にアンブレラなんて存在しないのかも知れない。
そうかも知れない。
でも、それでも僕はアンブレラのことが本当に大好きなんだ。

バカだ。


18th,January,2015,14:01

ノートブックコンピュータから手を離してアンブレラは煙草に火をつけた。
そして、虚ろの写真にマジックペンで桜の花びらを描いてマグネットで壁に止めた。
(虚ろ、私も大好きだよ。)

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虚ろとアンブレラ。2/3

2014-04-10 10:43:03

虚ろのレポートを読みながら私はデジャヴーを感じた。
私が知っている虚ろはただの実験体。
そんな実験体が私を知っている。
私はまだ自分を知らないでいるのかも知れない。
虚ろを待たせている罪悪感と自分と体制への不信感から
ポケットに手を入れて
青い錠剤を噛み砕くしかなかった私は
心から虚ろと声に出して呼んでみた。
涙が零れた。
笑いながら泣きじゃくって虚ろの名を呼び続けた。

2014-04-12 00:20:56

窓枠を支える細いアルミニウムに目を近づけて
虚ろは会話していた。
アルミの向こうに映っているのは最初は女王闇。
それから次々と変わり続けて今はミクニと話している。
今のままではこちらに出来ることは何もないということがわかった。
変わってしまったアンブレラについては意見が分かれた。
元々の人格に戻ってしまったという意見、
クスリで人為的に操作されているという意見、
立場上変わったとみせかけているという意見。
どれでも変わらない。
僕にとっては。
僕の知ってるアンブレラ以外のアンブレラは
期限の過ぎたチケットみたいなもの。
でも今はどうやってここから逃げだそうか
それを考えることが最優先だった。
虚ろはさよならに向かって
僕はアンブレラがいないと寂しくて仕方が無いんだと言った。
砂漠の迷子みたいに。
恋してるのね、虚ろ。寂しいね。
きっとなんとかなるよ。
だから元気出して、とさよなららしくない
普通の言葉で励ましてくれた。
僕は赤い錠剤を手のひらで掴んで口いっぱいに放り込んで一気に飲み干した。

2014-04-12 21:10:06

目が覚めるとじとじとと濡れた枕からバナナが腐ったような匂いがして
僕は布団を上げて起き上がった。
濡れた枕に赤い点々、と汚物、これは
記憶は無いけど昨夜クスリの飲み過ぎで嘔吐して眠ってしまったらしい。
それと腰の下に細い固い棒のようなものがあって
取り出してみるとそれは細身のピストルでマガジンに8発弾が入っていた。
取りあえず僕はこの匂いが嫌でベッドから降りた。
いつもの飾り気のない20畳ほどの部屋をシャワールームに向かって歩く。
なにか違う。いつもと違う。何だろう?
何も変わってないのに何かが違った。
そして、シャワーを浴びようとノブを回すと
突き刺すような冷たい水が出てきて
いつまでたってもお湯に変わらないので諦めてシャワーをやめた。
ガスがつかない。
そこから歩いてベッドに進む途中に気付いた。
いつもなら頻繁に動き回る監視カメラが全く動いていない。
壁に埋め込まれた時計の針は動いている。
10:58:12
電気はきている。
何か起こっているようだけれど
まだ今は何もわからなかった。
でも、もしかして、そう思って直感的に動いた。
締め切られたオートロックのドアが開いた。
静かにドアを開けて外の様子を見る。
ちらっとだけ見える窓枠には外の明かりが差している。
物音がした。
それで僕は一旦ドアを閉じて部屋に戻った。
頭を整理しなきゃ。
何かのトラブルかそれとも人為的なものか
この施設は一部が機能不全になっている。
それにこのピストルはなに。
ピストルがしかも自分の身体の下に置いてあったということは
多分、僕の知らない僕がどこからか持ってきた可能性が高い。
これだけ厳重なセキュリティを麻痺させて
弾入りのピストルを用意するだけのことが出来るのは四季。
四季久しぶりじゃないか。
きみが来たのなら隠れていないで出てきて
この後の作業も全部してくれないかな。
どこかにいるんだろう。四季。
四季、四季ー。
取りあえず冷たくてもシャワーを浴びて着替えよう。
今は急いでも仕方がない気がした。

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虚ろとアンブレラ。1/3

2014-03-31 05:31:59

ミスー、ここにあった青色の錠剤知らない-?

捨てたよ。

えええ、どうして-?

いいから早く出る準備をして
あと5分も持たないのよ。

わかったよ。
そのとき窓の外に大きな光を見た。
アンブレラ、ドアから離れて。
叫んだときには爆発音がしてアンブレラは中央のテーブルまで
吹き飛ばされていた。
アンブレラの元へ走ろうとしたけど
部屋の中は既に武装したグループに制圧されていた。

僕はあたまを押さえつけられ首に注射をされて、
アンブレラの方を向いて名前を呼びながら落ちていった。

次に目覚めると真っ白な壁と真っ白な床、それに真っ白なパジャマで
窓のない広い場所にいた。
それから5分後に誰かがやってきて
今までの経緯を僕に聞いた。
僕はただアンブレラと一緒に旅をしていたのだと言った。
それ以外でもそれ以上でもない。それよりアンブレラは何処?
青い錠剤持ってない、と聞いた。タバコでも欲しいと付け足して。
けれど、それは全て無視されたらしい。
僕はアンブレラのことを聞いた。
だけど、こちらからの質問には何も答えないみたいだった。
僕はアンブレラが心配でどうにかこの部屋から逃げ出したくて
部屋にある端末からこの建物の情報をハッキングした。
僕はクスリが切れてきていて
頭がぼんやりする中を頭を殴りながら
意識を保とうとするのに必死で
モニターカメラで監視されてるなんてすっかり忘れていた。
今までずっとそうだったのに。
僕はアンブレラの部屋を見つけた。
部屋があるということは
少なくてもまだ生きているということ。
僕はバスルームに入って鏡の前で
自分の目を見つめる。
見つめているとゆっくりと髪型が変わり
目の形も次第に変わった。
語り、なんとかしてアンブレラとここを一緒に出たい、そう言った。
無理だ、鏡の中のもう一人の自分があっさりと答えを出した。
でも、どうにかしてアンブレラに会いたい。そう僕は言う。
ここは独立した研究施設で完全武装した部隊がいる。
お前ひとりで何が出来る。と語りが言った。
だから、語りを呼んだんだよ。
僕を呼ばれてもこの状況は変えられないよ、虚ろ。
どうしよう、語り。
取りあえず、ここは様子をみるしかないな。
お前は研究対象で大切な存在のようだから殺されたりしない。
多分アンブレラもお前のために利用価値が在ると思っているから殺されたりしない。
青いクスリが欲しいよ、語り。
青いクスリが欲しい。
泣きながら僕はずっとそれだけを繰り返していた。

2014-03-31 23:05:24

虚ろはベッドに寝ていて点滴を打っている。
散漫で意識が集中出来ない。
ぼーっとしている間に僕は夢を見てた。
それはアンブレラが撃たれた夢。
アンブレラに近寄ろうとしたのにあいつら引き離したんだ。
血が沢山出ててアンブレラが死ぬんじゃないかって心配で鼓動が速くなった。
どうして僕達を静かにしてくれないんだろう。
きっとこの目が原因なんだろうな。
アンブレラを巻き込むことなかったのに、
僕はアンブレラが逃げてって叫んだ言葉が頭に残ってる。
しばらくすると彼らがアンブレラと一緒にやってきた。
僕はアンブレラに大丈夫って近寄って
でも、アンブレラが近寄らないでって言った。
聞き間違いかと思った。
アンブレラ、どうしたの?
あなたは第一級クランケ、明日から
研究を再開します。
アンブレラ、どうしちゃったの?
いつもと違うよ。
どうしちゃったの、アンブレラ。
私はこの研究施設の責任者なの、今後は先生と呼びなさい。
ここに青いクスリと赤いクスリがあるわ。
好きなだけ飲んでいい。
鏡は外していくわ。我慢して。
血圧も脈拍もモニターし続けてる。
あなたの名前、虚ろ、っていうのね。
変わった名前ね。
これから忙しくなるわよ。
今夜はゆっくり休んでおきなさい。

そういって彼らは帰っていった。
アンブレラが違う。
あれは違う。
何かされたのかな。
急がなきゃ。
アンブレラ、もう一人は嫌だよ。
涙を流しながら虚ろは青い錠剤を噛み砕いて
体がだるくなると
ベッドに寝転がって
泣きながら笑った。

2014-04-04 21:29:10

虚ろって名前珍しい。
懐かしい気もする。
誰だろう。
クランケを気にするなんて馬鹿げてるわ。
鏡に映った私の目から涙がこぼれた。
虚ろ。
私の?
わからない、何この感覚。
虚ろと言ったあのクランケは私を知っていた。
初めて会ったのに。
どうして、
私は何も思い出せない。
でもあの人を思うと涙が流れる。
なにもわからない。
悲しい気持ちで一杯の私は
青い錠剤を取り出して
口に投げ入れると噛み砕いて飲んで
泣きながらまた笑った。
同じことを繰り返してると
なんとなくわかった。
笑いながらテーブルを思い切り叩いて
誰にも聞かれない部屋で
虚ろ、と叫んだ。
私にはまだなにもわからかったけれど。

2014-04-05 20:59:33

目隠しと拘束具に縛られていた。
毎日アンブレラはここに来て僕に質問をする。
例えば、青いクスリを飲んであなたは何を感じるか、とか
そんなこと今まで散々アンブレラは僕を見てきたことなのに
全部初めての出来事のように記録し続けていた。
もしかしたらアンブレラの中身はもう別のものになっていて
本当に僕のことを知らないのかも知れない。
でも、どうしてそんなことになったのか
全部この目のせいだ。
僕はこの目を使って鏡伝いに中の人格と話をする。
それは特別なことだって知ってる。
だからどうやってそれが出来るのか知りたいのだろう。
そしてそれを効率よく研究するために
アンブレラの形が必要なのかもしれない。
全部僕の所為なのだと思って
今は目隠しも拘束具も外されたこの部屋の中でだけの自由で、
僕は青い錠剤をつかみとって5、6錠噛み砕いてコーラで流し込んだ。
3秒後、身体中に大量の電気が走り出す。
身体の中の心が笑い出す。
あははははははは。
どうでもいいや。
あははははははははは。
アンブレラ-、僕はまた壊れるよー。
目が熱くて体中の神経が敏感になって
くすぐったくて仕方ない。
誰かー、セックスしようよー。
誰かー。
誰かー。
誰かー。
アンブレラー。
僕はベッドの上に寝転がって泣きながら
アンブレラの名前を呼び続けた。

2014-04-09 11:44:31

アンブレラの手を繋いで駈けてゆく。
自動で閉まっていく隔壁を僕の目が開けてくれる。
息を切らしながら最後のドアを開けると
銃で武装した兵隊に囲まれた。
真ん中のスーツの男が言う。

二人で死ぬかい。

僕ら二人抱き合って死んだ。
僕はその光景を俯瞰から見ていた。
そして、僕は全て終わったあと
みんな殺したんだ。

目が覚めると夢のせいか
目元が濡れていた。
夢の中の僕は二人が死んでから
みんなを殺した。
どうして二人が死ぬ前に助けなかったんだろう。
アンブレラは今日も相変わらず冷たくて
何もかも忘れてしまっているみたいだった。
僕は診察中に泣き出してしまって
安定剤をうたれた。
それで涙は収まったけれど
悲しい気持ちには変わらなかった。

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